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“乱世の姦雄”と呼ばれ、中国史上に巨大な悪名を残した英雄・曹操孟徳。だがその破格な生き様は、天に愛された者のみが持つ輝きに満ちている。この物語は、その輝きによって照らし出される新たな「三国志」である。

蒼天航路

| 講談社(出版)

86

非常に良い

141件のレビュー
立ち読み
Ebook販売元 : コミックシーモア

蒼天航路のレビューが0 件あります

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141件のネット上の評価があります

  • 60

    sakuhindb

    良くも悪くも日本人の三国志観を変えた作品ですが名作である事には間違いありません、ですが改めて読み返して見ると話が進む毎に悪い意味で漫画的な内容になっていてちょっとゲンナリしました。序盤は本当に面白かった、中国の説話に出てくるような後漢の腐敗と戦っていく曹操の物語は純粋に見ていて面白かったし、なにより三国志演義とは違った視点から描きなおすというコンセプトながらその手の作品にありがちな卑屈でつまらないアンチ演義感情とはほぼ無縁な(あっても劉備の一部の言動や赤壁の諸葛亮の扱いくらい)自由でスケールのデカい描かれ方をしているキャラクター達がカッコよかった。クールでスマートかつ苛烈な曹操、豪快で武骨な夏侯惇、落ち着きと人情味を兼ね備えた劉備、愚直なまでに信念を貫く孫堅、その他の脇役達もオリジナルキャラクターもみんな味がある魅力的なキャラクターばかりで、「こいつらが天下を競いあったらどうなってしまうんだろう」という期待に胸が高鳴ったものです。ですが話が進む毎に曹操はただの舞台装置になって劉備はどんどん情けなくてつまらない男になるし孫家も代が進む毎にどんどん小物になっていく(劇中の台詞を考えると意図的にやったものではないはず)、そして袁術、袁紹といった脱落者達は滑稽なギャグキャラにされて退場して行く。特定の人物を矮小化させたりその対比に別の誰かを英雄化する手法自体はきちんと描けていれば文句はないんですが、そのやり方が漫画的で子供っぽいっていうか、袁術のサル顔化なんかがその典型でこういった言ってしまえばバカバカしいネタ的な描写が増えていったのが残念でした。そして極めつけは諸葛亮、こいつの登場から観念的なだけの悪い意味でオタク臭い漫画的な話になってしまった。それと呂布がただの片言戦闘マシーンにされたのも好きではありませんでした、この呂布像が好きな人も多いみたいですが私はダメでした。感動のさせ方も荀彧や楽進の最後みたいに悪い意味でお涙頂戴的な場面が増えて、別にそういうシーンに反吐が出るとかそういうタイプではないんですが、序盤の水晶の壮絶な最後や張奐への追悼みたいな綺麗で静かなシーンを見てるだけにこの漫画ならもうちょっと別の描き方出来るだろうと思ってしまう。登場人物や歴史上の事件の解釈も最初の頃は分かりやすくも斬新で面白かったのですが、やはり中盤くらいからおかしくなってきて赤壁に至ってはセカイ系って言うんですかねアレ、序盤の作風が好きな身としてはあの辺が一番ウンザリしました。それでも絵はとても綺麗だし戦闘シーンはグロいけど迫力あって見応えがある、董卓が喧々諤々喧しい臣下を前に怒鳴る直前のシーン(思いっきり息をすうアレ)がありますけど、あそことか何度読んでもページめくるのが怖くてドキドキします、本当に画力は凄い。個人的には序盤の作風で貫いてほしかったけど、それでも最後まで楽しんで読めた漫画です。

  • 100

    manga_review

    評価する人は最も評価するし逆もまた然りの日本漫画筆頭。

    でも理由分からなくも無いです。
    原作者がお亡くなりになったという論点はあまり実は重要ではないように思います。

    この作品まずは「官渡の戦い」が前半最大の山場であり主義主張がコレでもかというくらい露骨に凝縮した部分ですが(実際にここは横山三国志では見事に省略された戦い)官渡の戦い前半部分の「心の闇」の話を「上から目線で一人よがり」と捉えるかインスパイアされるかがこの漫画の第一の分岐点でしょうね。
    このアタリまで読んでみて好感触を持てないとこの漫画は合わないでしょう(この後は思想的哲学的な記述がオンパレードですから。バガボンドにおける井上先生の主張具合に唯一匹敵するくらいに)。
    おそらく人によってはこの後の記述はかなり読解力が求められるように思いますし、何気でよんでいると「優性理論かよ?」と気分を害される人がかなり多いのも全く持ってうなずける。そういった意味で「読み手にも胆力を求める傲慢漫画」でもあると思います。

    この漫画、特に曹植とジュンイクに着目していただきたいですね。この漫画においてはこの二人に関する記述が恐ろしく重要です。
    三国志漫画としてのこの漫画の最大の特徴は「曹操と儒家の対立」の描写でありますが(この点他の三国漫画には当時存在しませんでした)この点につきジュンイクを核にした描写が泣けます。

    あと意外なことにこの漫画が最も正史三国志に近いです。曹操と孔明、武人のデフォルメの影響で(こいつらに関してはかなり・・・)一見もっともフィクションっぽいのですがじつは最も史実を正確に記述し、魏、呉、蜀を結構平等に記述した漫画。

    だから実際は1巻巻頭の主張「善玉と思われた奴は本当に善玉だろうか云々・・・」という原作者が存命していた時の提言に作品全体を通して実は忠実です。あと余談ですが、画力も抜群です(特に8巻当たりからは際立って)。呂布がドレッドなのは当時やられました。

  • 40

    manga_review

    個人的にそう思うだけなのか、いや世間的にもそうなのか
    どうしても横山先生が書かれた「三国志」のせいもあり劉備の引き立て役の様な存在に感じてしまっていた、あの曹操を主人公にした漫画「蒼天航路」

    蒼天航路における曹操は完璧な人間として描かれている
    いついかなる状況でも全てを悟った様な振るまい、そして思わせぶりと言えばいいのかなんなのか、それっぽい事しか言わない言動
    他のキャラクターからもこういう事は多々あったが、特に彼の言動は理解不能になる事が多かった、彼が言おうとしてる事はなんとなくは分かるんですが裏を返せばなんとなくしか分からない、とりあえず雰囲気やニュアンスを理解しておけばいいのかなと続きを読み進めるしかなかった

    この漫画の1番の特徴は熱さであると思う、セリフ回しはもちろん
    出てくるキャラクターの全てが熱さを持っていると言ってもいい
    文官である荀彧や賈詡、更にはあの諸葛亮までもが妙な熱さを持っておりどうしても拭い切れない違和感があった
    本当に最初から最後まで熱さばかりが目につくので読み手は好みが分かれる作品である事は間違いないと思う、緩急で言う所の急ばかりが目立つ漫画である

    先にも書いたが完全無欠な曹操、大義を名文に自分に逆らう者は家族まで殺してしまう(そういうシーンはナレーションが目立った)
    それに比べてライバルである劉備は戦下手で義が篤く人情家
    曹操を主役としてるこの漫画でさえ応援してしまうのは劉備だった
    やはり主役をしてる以上、魅力的でなくてはならないと思う
    しかし残念ながら到底そうは思えなかった

    最後に、この漫画の終わりは曹操の死で終わっているので
    三国志的に見るとまだまだ途中であり、中途半端に感じた
    最後の巻は曹操の死より関羽の死が印象的だった
    またこの点数は、所々面白いのだけど長くは続かない
    魏の面々が誰一人魅力的に思えなかったのでこうなった

  • 80

    manga_review

    文庫版通読。

    ”乱世の奸雄”と呼ばれ、後の歴史家に”破格の人”と評された男・曹操孟徳。

    味方の官軍ごと反乱軍を焼き払い、隣国に侵攻すれば兵も民も鏖殺。
    市にて豚をさばき、箸で皿をたたいて音曲を奏でる。
    生涯武人として強さを求める。
    詩歌を楽しみ、自らも詩人として名を残す。
    ”唯才”を唱えて、儒という既存の価値観から人の才を解き放つ。

    曹操というキャラクターに英雄という言葉は当てはまりません。自分の激情を思う様振るう生き方はあまりに奔放だからです。
    曹操は暴君ではありません。曹操の苛烈な政にはいつも理があるからです。
    やはり曹操は”奸雄”であり”破格の人”なのです。

    この大きな存在感を持つ人物を中心に据えて描く三国志です。



    面白い!
    これまでの「義理堅くてイイ人」なだけの劉備玄徳が主人公の三国志がいまいち好きになれなかった人に読んで欲しい作品です。(自分も、横山光輝の劉備はあまり好きになれませんでした。)
    とにかく登場人が魅力的です。もちろん劉備もただのイイ人ではありません。
    力強く、高密度に書き込まれた絵で描写される戦の場面もかなり見応えがあり、格好いいです。

    自分はあまり三国志に詳しくないのですが、ストーリー展開はかなり正史に近いそうです。
    ただ、正史に忠実なのはあくまでストーリー展開だけであり、真面目な歴史漫画を期待すると拍子抜けするかもしれません。
    人外の者がちらほら居たり、武将の一撃で一団の兵士がまとめて吹き飛んだり、いい意味で漫画らしい描写が結構あります。

    また、良くも悪くも曹操劇場な作品ですので、曹操のキャラクターがダメな人は徹底的にだめだと思います。
    曹操の言動が芝居がかっていることもあってか、曹操だけが筋書きを知っている劇を見ている感じです。

    人を選ぶ作品ではありますが、ハマれば大ヒットな作品です。


  • 100

    sakuhindb

    【良い点】敵も味方も物凄く魅力的に描かれていた、三国志をずっと調べたりしてきましたが、名前ぐらい知っていた人物、例えば劉複等は存在の大きさにびっくりしました。呉がずっと好きだったのですが、呉陣営もかなり魅力的に特に周瑜なんかは自分のイメージ像とピッタリで、こんな漫画が読みたかったと心から思いました。良く最初の曹操が完璧すぎとか聞きますが、普通に考えて30年もかからず中国の半分を手中に収めるのは普通に考えて完璧過ぎないと無理でしょう。赤壁の戦いについても、作者が巻末で戦のイメージがつかない戦いというような事を言ってたと思います。実際に赤壁の戦いは正史の中でも、物凄い大きな出来事にも関わらず扱いはあっけなく小さいですし、対戦されたといわれる場所も複数あったりしています。それを「虚実定かならぬ戦」と作品中でも言っていた通り、戦い中の孔明のあの登場はそういう幻想的な部分を表していたのではないかと思いました。まぁ強いて言えば周瑜が凄い形相で「孫呉の鬼謀とする」という部分があったりしたので、その部分をじっくり見てみたかったというのはありますが。。。あとその後の江陵の戦いとか、文字だけで終わるのがちょっと残念だったといえばそうですが、でもあれはあれで有りだと思います。とにかく各武将達が本当に魅力的でしたし名言も物凄く多く出てきましたし文学や儒教や詩の事などもこの本を読んで分かった部分が大きいです。これほどの三国志漫画は今後出ないだろうなぁ達人伝終わったら、曹操の死から晋の統一まで書いてくれないかなー等と思ってしまいます(叶わない夢だろうけど。。。)【総合評価】

  • 50

    manga_review

    三国志正史を原作にしているというのが売りではありますが、こっちはこっちで演義と別方向で同程度の脚色が入っているので要注意の作品。場面・場面で横山三国志にはない燃えるシーンはあるんだけど、変態孔明はじめそりゃないだろ(例えば孔明の評価についてこの作品では曹操は諸葛亮など相手にしていない・名前を覚える存在ではないと一蹴して、演義の神智謀諸葛孔明へのアンチテーゼをやっているつもりなんでしょう。確かに演義の孔明が過剰描写なのは分かります。一方で正史でさえ編者陳寿が孔明を伝説的宰相管仲・蕭何にも匹敵する。後に天下を子孫が獲るライバル仲達さえ天下の奇才なりと評価している訳です。これだけでもこの物語は別方向で正史を無視しているのが分かります)、キャラ付けのつもりでやっているのに引いてしまうようなシーンも多すぎる感じです。美化され過ぎとはいえ演義で天下をとったら世が終わりみたいに描かれる悪役曹操を主人公にしている独自性や補正を行っている効果は評価しますが。ただ曹操はたしかに女好きですが、曹操はじめ他キャラにも無駄なエロシーンが多すぎるのも気になります。

    以上の多すぎる癖、主人公曹操の死以降はまだまだ続くのに終わってしまうなどの問題点で描き分け不足や淡々さ、演義の脚色はあるけど軍配はスタンダード寄りな横山三国志に挙げたいですね。三国志漫画は数多いのにこの作品ではなく、正史に配慮して癖を抑えて歴史漫画をやっている作品がまだ存在してないと思うのは残念ではあります。

  • 100

    manga_review

    完全に人生観を変えられた!マンガを通して教えられるコトの多さにビックリする。

    このマンガを低い評価で終わらせる人がいるってのはかなり悲しい。大好きやから贔屓目満開でコメントしますが、このマンガは三国志を伝えようとしてないよ。特に李先生が亡くなってからは。

    歴史書に残る史実そして、およそ俗間で伝承されてきたであろう誇張と偶像。全てのバランスを考慮しての人物の設定は本当にココロをくすぐられる。

    時代を超越した曹操の史書「曹操伝」に孔明の名が無い。ならばフワフワした人物像で行こう!
    放浪の末に蜀を得た劉備。どこでどうやったら「魅力の劉備」になるんや?ならば本人の意図せんトコロで人気出とんねや!・・・等など。

    確かに官渡を境に画風も描写も展開もメッセージも変わった。
    でも減点対象にはならんでしょーー^^

    初めて読もうとする人へのメッセージとするならば、本当に官渡を境に作者の伝えるメッセージが変わります。タイトルとするならば、
    官渡まで・・・「三国志ーー蒼天航路を往く漢(オトコ)ーー」
    官渡から・・・「蒼天航路ーー三国志に乗せてーー」
    みたいな感じでしょうか?

    俺は本当にこの本に出会えてよかった。「マンガ」では済まない「文学」と位置づけしてます。どうか歴史書として読まないで下さいね☆そうしちゃうと孔明が・・・w

  • 60

    sakuhindb

    【良い点】・通俗である演義だと天下を獲るとまるで世界終了扱いな曹操や魏を主人公に据えて正しく評価しようとする試み。個人的にも時代が違ったら楽に統一出来て、歴代皇帝に入れても上位者ではと考えている曹操の天才ぶりは新鮮味と実像感がある・横山三国志に比べるとクセあるが画力は認めざるを得ないし、迫力や演出で熱くなる場面【悪い点】・曹操の死で終わってしまう。まだまだ続く三国志として見るとやはり不十分・下品や不快に感じるキャラ付けや演出。エロも必要以上に差し込んでくる。終盤にかけて落ち着いて来たが遅きに失した・これはこれで演義とは違う方向で脚色(連載時にこれぞ正史みたいな声があったが失笑ものだった。作者は正史は読んだけどつまんなかったので好きにやったと公言)。作者が好ましく思う演義描写は取り入れてるし、正史でもオカルトマスターではないが、普通に絶賛されてる孔明をただのド変態にして出したものの、終盤はいきなり人格改造してイメージ通りになる迷走・失敗も【総合評価】正史を意識した良いシーンもあるが、アクがどうにも目立って異説感、副読向けが拭えなかった。横山三国志など標準的なのに触れず、いきなり読んで流れが把握出来るのか、面白みが分かるのかも疑問。評価は「普通」

  • 100

    cmoa

    三國志と言えば、やはり劉備、孔明が題材で演舞なども。しかし、この作品は曹操を取り上げた作品です。ある人物を取り上げると
    その主人公が美化されがちですが! この蒼天航路では、曹操が行った悪行や残虐性なども描かれ、曹孟徳がいかに優れていたか垣間見る事ができるだけでなく魏 呉 蜀 の様々な武将たちを丁寧にとらえ話が進んでいきます。メジャー武将は勿論!こんな武将や人物がとおもわせられます。
    自分勝手な意見ですが一押しNo.1です。
    もし、この作品をまだ読まれていないのなら是非ともハマルと自分は信じます。
    すいません!!勝手に盛り上がり。
    原作の李ハギンさんの言葉が物語っています。
    「千年真実というのがあり真実は、それが行われた瞬間から、世に認知される場合と、意図的に隠匿され闇に葬られる場合とがある。曹操の場合は.後者に当たる。その秘められた闇の底から、千年を経て、曹操の真実は光芒を放つ。魂がふるえる光芒だ」
    魂がふるえる光芒を感じてみませんか!

    長々と失礼しました。
    最後までお付き合いくださいありがとうございます。 m(__)m!

  • 100

    manga_review

    個人的に最も好きなマンガで、これを越える三国志マンガはあと100年は現れないと勝手に思い込むほど惚れ込んでいます。
    この作品のいい所は他の方々が言及されているので自分はどうでもいい視点から。
     まずは「曹操孟徳」「劉備玄徳」といった間違った表記から後半「曹孟徳」「劉玄徳」になおしたこと。大半の三国志マンガや下手すりゃ小説までが未だに間違った人名表記を続ける中(むしろゲーム「三国無双」のほうが早期に正確な表記をしているという現実)、それを修正したのは自分的には非常に大きかった。
     次に長所にして短所なところ。過度な(臓物乱舞)暴力描写、姓描写、読者置いてけぼりな言動、キャラクターの描き分け(人外多数)、現在の倫理観(人権・人命重視等)がまったく無価値な世界観。貶しているようですがこれらがこの作品の魅力の一つ一つですのでもし読まれる方はご注意を。
     しかし何よりの魅力は己の命を燃やし尽くす無数の登場人物にこそあると思います。

  • 100

    sakuhindb

    【良い点】・主人公である曹操だけでなく、劉備や孫権をはじめ、どの人物も魅力的にえがかれています。・曹操側の武将や参謀、文官などが、ここまでくわしく出てきたのはこの漫画だけでしょう。・前半は曹操が強すぎな印象は否めませんが(異変があっても冷や汗ひとつかかない曹操)、後半の曹操は歳をとり、驚く瞬間やあせる瞬間もあり、ますます好きになりました。・個人的には蒼天の益徳さん(張飛)がいいですね。【悪い点】・前半の曹操は、完璧すぎですね。・どの漫画を見てもまずあるので仕方ないことだと思いますが、武将の強さを演義(または正史)で変えてしまう場面。(龐徳が関羽に斬られてしまう所や、馬超が許褚に押される所、定軍山で夏侯淵がやたら強い所など)【総合評価】・やはり最高とさせていただきます。曹操の生涯だけでなく、政(まつりごと)や戦、文化や人物関係、どれもこれも見ごたえがありました。・郭嘉や荀〓の死、そして、最終回など、涙ものでした。

  • 50

    manga_review

    官渡以前と以降で面白さがガラリと変わってしまったと感じた漫画でした。
    この漫画の初期では曹操は董卓、呂布、袁紹といった強烈な個性を持つ悪役たちと熾烈な戦いをしていました。
    しかし官渡の戦いが終わって話が三国志の本編とも言える魏・呉・蜀の三国時代に向かい始めてから、あまり面白くなくなってきました。
    その原因は曹操にライバルがいなくなってしまった点だと思っています。もちろん呉と蜀がライバルなんですが、なんか曹操が全然問題視してない感じなんですよね。話のメリハリがなくなってしまったように感じました。唯一曹操のライバルたりえそうな孔明はアレだったし・・・
    三国志演義とは違うことを表現しようと魏の強さを強調したのでしょうか。漫画的には正史とか演義とか特にこだわらない方が面白かったと思います。

    批判の方が多くなってしまいましたが、前半が10点をあげたいくらい面白いので、非常に惜しい!と思う漫画です。

  • 100

    sakuhindb

    【良い点】曹操が主人公だけれど何故か嫌な性格ではなく好人物として描かれている。仲間たちも原作や今まで見た三国志のイメージと違い面白い。曹操が長男を失ったとき妻にひっぱたかれるシーンがあるのですがそのときの「ごめん」という一言がなんだか寂しそうだった。最期のシーンでは水晶(曹操が最初に愛したけど殺されてしまった女性)の元に言ったこと。戦闘シーン。劉備が普通の人っぽい感じになっていたこと。(本来はこっちがヒーロー感が強いのに)【悪い点】孔明がちょっと気持ちの悪い感じのキャラになっていた・・・。(絶句)【総合評価】原作のほう(三国志演技のほうではない)を見本にしているらしく曹操が主人公というのも非常に珍しいと当時は思いましたね。赤壁の戦いでは孔明を跳ね除けるシーンは圧巻でした(レッドクリフ見た人には仰天されるかも知れませんが)絵柄も非常に力強かった気がします。

  • 50

    manga_review

    正史が正統であり、演義はフィクションである。

    演義に基づく横山三国志がそのまま蜀よりの視点、
    蒼天航路では、魏視点による演義なみの脚色が行われている。

    が、どちらも読者が楽しめさえすれば、何の問題もないだろう。

    しかし個人的には、
    歴史を取り扱うフィクションにおいては、どのジャンルの創作物であっても、重要なのは説得力ではないかと思う。

    その点で、この漫画に高い点数はつけられない。
    一例を挙げれば、劉備・関羽・張飛の異様なまでの絆が、何からもたらされたものであるかを、侠によるものとすら、言及していないあたりである。
    (キリスト教的性倫理に縛られた我々は、立ち入らない方が無難か?)

    三国志。ひいては歴史浪漫への入門書としては、演義程度に評価できるが、読み直すことはない。

  • 80

    manga_review

    曹操を持ち上げるあまり、ややストーリーや心理の流れが不自然な部分が(特に後半)目につくが、当時の世界をちゃんと書いた三国志漫画はこれが初。

    政治や文化、儒者や庶民が何を考えていたかまで踏み込んだ内容は大河ドラマ以上。個人的には赤壁以後のほうを高く評価したいくらいだ。

    (上で官渡以降雰囲気が変わったと、原作者死去の影響を述べていた人がいるが、原作は黄巾の乱直後までしかない。「蒼天航路クロニクル」に原作が収録されているが、それ以前も子供時代のエピソードを大幅に改編したり、曹操の性格を全く変え、桃園の誓いをカットしてしまうなど事実上の王欣太オリジナルになっている。事実誤認があるようなので一言。)

  • 10

    manga_review

    本当に最初の方は面白く、かつ斬新だった。
    しかし、恐らく原作者の方が亡くなられてからだと思うのだが、ジュンイクが旅から帰って来た後から、全くと言って良いほどつまらなくなってしまった。
    以降の曹操の言葉は以前と異なり、『それっぽい』『何か難しげ』でそれでいて中身の無い言葉しか言わなくなり、又周りのキャラクターも悪役は悪役なりの価値観をそれぞれに持っていたものが、ただの奇抜なキャラクターばかりに変貌していってしまった。

    始まりが面白かっただけに、却って以降のつまらなさと屁理屈が際立つという、非常に珍しい漫画であると思う。出来るなら、6巻位から全て書き直して貰いたいとすら思う。

  • 100

    cmoa

    長編の三國志では触れきれない登場人物の人となりががっつり伝わってくる漫画です!
    ただ三國志と言う物語を事務的に追っているのでは無くて、各々の人物像が深く掘り下げられ、それが非常に魅力的なので話にとても引き込まれます。
    正史を題材にされているようで、演義をモチーフにした漫画とは描かれ方が全然違い新鮮な驚きの連続でした!

    絵柄は登場人物のエネルギーが紙面に滲み出てると思える程の迫力です!
    魏好きの方には勿論、「劉備の好い人ぶりが不自然過ぎる」「諸葛亮の万能さが納得いかない」って方にも読んで欲しいです!二人とも出番はそう多く無いですが、とても人間的に描かれています。

  • 100

    manga_review

    中国発祥の古典物語り『三国志』を王欣太氏が描いた作品。

    原作が含蓄ある古典だけあり、人生訓となりえる名言が多数あります。

    この作品に関しては、魏の建国の祖である『曹操』を主人公にして、三国志の漢朝滅亡から三国鼎立までの物語を書きます。

    ちょうど、曹操が生きた時代のお話ということになります。

    王欣太氏の美麗な絵にて躍動するキャラクターが奇抜かつ秀逸な作品だと思います。

    普段は悪役として描かれる曹操ですが、今回は彼が乱世を沈めた英雄として書かれており、一癖も二癖もある物語となっております。

    ぜひ一読をどうぞ。


    カス”

  • 100

    cmoa

    横山先生の三国志や映画「レッドクリフ」は三国志演義がベースになっているので、蜀の劉備達を中心した物語。

    その中で魏の曹操は悪役とされている事が多いので、この作品を読むと曹操のイメージがきっと変わります。

    様々な分野に秀でた才能。それまでの常識にとらわれない考え方。後世まで伝わる文化の発祥をしたり。
    今まで悪役であんまり好きじゃなかった曹操が好きになりました。

    でも、呉や蜀の人物も悪役ではなく、それぞれの人生をそれぞれの考え方で生きてるって感じが伝わってきます。

    横山先生の三国志とともに読んで欲しい作品です。

  • 100

    manga_review

    これは凄い。

    私の中から他の三国志漫画を駆逐した作品です。

    現在他に覇-LORD-と火鳳燎原を読んでいますが蒼天航路を読んだ後だと物足りない。両者ともかなりの作品だとは思うんですけど。


    まず画力が凄い。序盤の迫力のある絵から終盤になるにしたがってはっきりした絵になっていきました。好き嫌いはあるかもしれませんが私は両方大好きです。
    何より馬が凄い。他の作品と一線を画す最大の要因はここでしょうね。

    既存の歴史を大きく脚色しながらも脱線しない展開は熱かったですね。



    ただし赤壁の諸葛亮は嫌いです。はい。

ネット上のイメージ

歴史
教師
熱い
感動
かっこいい

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