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ちゃぶ台がひっくり返ったとしても、幸せになりたいですか?業田良家の日本一泣ける4コマ漫画!単行本初収録を含む愛蔵版、上巻!

自虐の詩

| 竹書房(出版)

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Ebook販売元 : コミックシーモア

自虐の詩のレビューが0 件あります

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8件のネット上の評価があります

  • 60

    sakuhindb

    DV問題が深刻な社会問題として表面化している今だったら、出すのが難しい4コマ作品です。ヒモのろくでなし夫を愛する妻は、働いてひたすら夫に尽くすのですが、夫は夫であまりそういった妻の気持ちを考えずに、せっかく稼いだお金をバクチに・・・という具合になっています。ただこのろくでなしの旦那がどうしようもない外道なのかというと、決して全ての面でそうではなく、妻から取り上げた金をバクチに用いながらも、しっかり儲けたり、時々そのバクチ収益の大半を妻に渡してやったり・・・という具合に、夫なりに妻に一応気を使っている事が判ります。まあ、そんな不器用な愛情表現しか出来ないところが・・・ですが。そういった不器用な夫妻の姿ですが、ろくでなし夫を、献身妻が支えている・・・というより、自虐気味になりながらコントロールしているような作品だと思います。虐められているような妻ですが、夫は夫で結局妻がいないとダメぽという部分を出しながらも、妻に付かず離れずといった関係で生きていきます。そして普段酷い夫が、時として妻の為に・・・といった面を出すのが、この作品をDVだけの作品にしていないといえます。しかし、現実のDV問題はこういったダメ夫と献身妻のようなものではないのは確かだし、流石にこういう家庭には誰だってしたくはないでしょうし、現実のDV問題の深刻さを思えば、反面教師的な作品にもなっています。DVは現在、全世界的な問題になっているといっても言い過ぎでは無いのですが、その問題が表面化する前にこの作品が描かれていたことは、その当時はまだゆとりがあった時代だったともいえそうではありますが、現在のゆとりが無い時代の中で、本作はどのような具合に映るでしょうか?

  • 70

    manga_review

    終盤の怒涛の展開で、人生賛歌という結末で救われます。
    「幸や不幸はもういい。どちらにも等しく価値がある。
    人生には明らかに意味がある。」
    けだし名言です。

    ・・・しかし、私は残念ながら、終盤に至るまでの
    ほぼ全編での森田幸江の悲惨な人生を全く笑えないし、
    彼女にまとわりつくダニのような男たちイサオや父親に
    寛容には全くなれません。
    したがって、ギャグマンガとしてほとんど読むに堪えない気持ちでした。
    途中で放り出したくなるような気持ちですが、
    泣ける漫画というコピーだけを信じて最後まで読み通しただけです。

    それでも、それでも、人生には意味があると、業田良家は言うのです。
    本当にそうでしょうか?
    自分の子供や妻にさえ不幸を呼び込む男、女。
    そんな人間とも呼べない生物たちに囲まれて生きる
    人生って意味があるのでしょうか。
    そんな風に自問自答しながら何十年と生きた挙句に、
    熊本さんとの再会があって、その瞬間だけ「生きてて良かった」と
    思う幸江の物語でした。

    熊本さんは、さらに磨きをかけた孤高の人でした。
    人生いろいろ、男も女もいろいろ、という言葉を思い浮かばせる作品でした。


  • 90

    manga_review

    やられたーっ!
    ただの4コマ漫画かと思ったら一流の感動巨編でした。

    主人公、幸子は自分の母親を物心つく前に亡くし、顔も覚えていません。父親は駄目人間。貧乏を絵に描いたような小学校生活。
    新聞配達のバイトで生計を立てる毎日。しかし、余りの生活の苦しさ、風呂も満足に入れないほどの惨めさに耐え切れず万引きをしてしまいます。
    盗んだお菓子を友達に「新製品よ〜!」と言って渡そうとするシーンは見ているのが本当に辛い。

    しかし、中学生になり、そんな幸子の前に親友が現れます。
    その親友のおかげで幸子は東京へ行くことを決意します。
    そして、東京で愛する人を見つけ、貧乏ながらも愛情のある生活を送り妊娠します。(イサオとの出会いも泣けるんだ…これが)

    妊娠してからの展開はまさに圧巻。
    愛情とは何か。人生とは、幸せとは何か。
    漫画の枠を超えた人生哲学。
    衝撃を受けました。こんな漫画があったとは…。9点を献上させて頂きます。



    個人的には親友と再会するラストシーンよりも幸子が母親となることを知り、自分の母親の顔を思い出すシーンで涙腺決壊しました。映画版もお勧めしておきます。



  • 60

    manga_review

    この漫画を勧めてくれた友人から、

    「前半部分ははっきり言ってつまらない。
     けども、後半部分のための序章だから我慢して読むべき。」

    とのご指導を受けたので、
    前半部分のグダグダした自虐ギャグを我慢して読みました。
    ハイ、我慢しなければいけなかったです。
    前半部分は同じ展開の繰り返しを何度となくやります。
    これが異常にキツい。

    後半、主人公である幸恵の幼少期〜少女期の話が多くなり、
    彼女のこれでもか!というほどの不幸話しが続きます。
    そしてラストの方で、もうギャグ漫画じゃないでしょがコレ!
    って感じが出てきます。

    この作者の「幸せ」に対する想いがぶつけられているというか、
    作者の中で極めちゃったというか。
    人の幸せは他人には計ることができないのだ
    としみじみ思わせる作品です。
    素晴らしい作品であることに違いはありません。

    ただ一般受けしないので、大きな声でのオススメができない。

  • 80

    manga_review

    4コマ漫画です。私は竹書房から刊行された文庫版(全2巻)を読んだのですが、これは『自虐の詩』の中でも「幸江とイサオ」の2人に絞り込んだ作品のようです。
    読んだきっかけは映画化されることを知ったことと、「日本一泣ける4コマ漫画」という帯に惹かれたからです。作者の業田良家さんのことはそれまで知りませんでした。

    作風は一言で言うと「古きかなしき」といったところでしょうか。
    乱暴でガサツで無口な亭主と、働き者でケナゲで不美人な嫁の、世間並み以下の暮らしぶりを、せつなく愛おしく描いています。

    幸江の半生に主な焦点を当てたストーリー仕立てでもあります。
    このストーリー性に泣かせる秘訣があると思います。

    かなり良いけど伝説的ではないレベル、ということで「8点」という点数にしました。

  • 70

    manga_review

    世の中の事象は、原則として無意味である。無意味な出来事同士を結びつけ、そこに何かの意味を見つけたいと願うのが人間の悲しさであり、人間の人間たる所以なのだろう。
    幸江とイサオを中心に、非情かつ無意味な日常が延々と語られるところまでは、どうでもいいギャグマンガだと思って読んでいた。しかし熊本さんという屈指のキャラを補助線として、無意味な日常はひとつひとつ次第に綴り合わされていき、やがて静かに輝き始める。作者がこの帰納的なストーリーづくりを念頭にして4コマという制約の強い枠組みを選んだのであれば、とんでもない才能である。
    熊本さんとの再会シーンは4コマ漫画にあるまじきクライマックスだった。

  • 90

    manga_review

    久しぶりに泣いた。
    正直しばらくは「何がおもしろいのだろう?」と思ってしまう程だったが、読むにつれて人物を知るにつれて・・・。いや、正直内容はそんなでも無い。
    後半、幸江の学生時代から一気に悲惨になる。つっこみたくなる程、救いの無い話になる。
    だが妊娠してからの、ある種哲学的であり美しくさえあるラスト。最初から読んでこそ泣ける。嬉しいとか悲しいじゃなく泣ける。

  • 60

    manga_review

    期待しすぎて読んだためかあまり感動できなかった。しかしイサオの何気ない優しさには心にグッとくるものがあった。

ネット上のイメージ

ギャグ
幸せ
日常
感動
優しい

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