幼少期の記憶をなくした少女・ユメ。ひょんなことがきっかけで、ユメが幼少期を過ごしたと思われる村にクラスメイトと肝試しにやって来た。ゴーストタウンと化した閑散とした町に、突如として現れた人を食べる化け物たち……。逃げ惑うユメとクラスメイトたちだったが、ある一軒家に逃げ込んだユメに変化が起きて――…。戦慄のスプラッターホラー作品集!!
血骨の謝肉祭のレビューが0 件あります
レビューを投稿する11件のネット上の評価があります
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100
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ぶんか社の今は無き、少女向けホラーコミック専門誌「ホラーM」を彩った、ホラー界の新星、うぐいす(別名ひよどり)祥子氏の未単行本化(一部、自費出版された)作品を編んだ短編集。 本コーナーのレビューを拝見し、Kindleで発表されている事を知り即購入致しました。 華麗な筆致の少女漫画〜レディス・コミックから、ガロや猟奇系の漫画家まで混在したカオスな末期のホラーM誌で、昭和から連なる正統派怪奇漫画、期待の新人として定期的に短編を発表し始めた頃の作品が揃っています。 うぐいす氏らしく、題名から作話、絵に数々のホラーへの愛とオマージュが滲み出ています。 絵は発展途上ながら、逆に描き込みは現在よりも細かく、恐怖を醸し出すタッチは上とも言えます。 あのまま雑誌が継続していれば、三家本礼氏に続くホラーMのエースとなっていたに違いありません。 けなげで時に残酷な子供の描写は既に冴え、仄暗いユーモアと哀感を早くから漂わせているのも特筆物です。 【収録作。掲載誌は全てぶんか社「ホラーM(ミステリー)】 (少し内容に触れています)1.血骨の謝肉祭(2008年5月号)32頁 現在好評連載中の「死人の声をきくがよい」のオカルト研の原型が窺えるがよりキワドイ作品。2.きみの右側(2006年6月号)16頁 児島都氏の真面目な時の画風に似た、作者の商業誌初掲載ホラー作品。3.ふたりの秘密基地(2006年7月号)20頁 かつて作者の同人誌でも発表されていた、白川まり奈氏に通じる終末観が味わえる佳作。 最後の見開きが見物。4.悪い遊び(2006年10月号)16頁 作者お得意の悪い子供物。5.見慣れた塔(2007年1月号)20頁 西欧ホラー的な救いのないスプラッター。6.這い寄る足(2007年3月号)28頁 意外なドンデン返しを含む秘密を持った「美少女転校生」物。7.しあわせな悪夢(2007年8月号)40頁 人の心を扱うある技術を題材にした終りの始まり物。8.薔薇の婚約者(2007年12月号)32頁 邪悪な女の子を競わせる蠱毒的展開をおどろおどろしくもユーモラスに。 どれも怪奇ホラー漫画としては水準以上です。 個人的には1,3,6,8がとても気に入りました。 表紙以外で、「血骨の〜」の表紙カラーと初出一覧も含みます。 うぐいす氏のファンの方、ホラー漫画を愛する方には文句なしのお薦めですが、 「闇夜に遊ぶな子供たち」の単行本未収録分や、ギャグ共々、本誌も紙媒体で読めると、更に嬉しいのですが…。
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100
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『死びとの声をきくがよい』でようやくメジャーになりつつあるひよどり祥子ことうぐいす祥子の『電子書籍限定』の短編集。紙で読もうとしたら作者の自費出版同人誌か当時の雑誌を探すしかないので、大変な労力がいる。未読のファンは買って損はない、いや、買うべき1冊収録作一覧「血骨の謝肉祭」 ホラーM 2008年5月号「きみの右側」 ホラーM2006年6月号「ふたりの秘密基地」 ホラーM2006年7月号「悪い遊び」 ホラーM2006年10月号「見慣れた塔」 ホラーM2007年1月号「這い寄る足」 ホラーM2007年3月号「しあせな悪夢」 ホラーM2007年8月号「薔薇の婚約者」 ホラーM2007年12月号巻頭の「血骨の謝肉祭」以降、筆者は同誌で「闇夜に遊ぶなこどもたち」の連載を始めるのだが、本書収録の短編は全て紙の単行本にはならなかった。唯一作者自身が同人誌にまとめて販売したが、今となっては大変稀少で価格も高いものとなっている。どの作品もアイデアにあふれた短編で面白く、絵柄は今と比べると未完成なところもあるが持ち前のかわいらしいタッチに遜色はない。読後に「なぜこれが出版されなかったのか」と思うこと必定の珠玉の短編集である。
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40
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レビューが高かったので買って見たのですが、ガッカリです。「死人〜」全巻と他の短編集も読んで見たのですが、うぐいす・ひよどり先生のいいところはホラーなのにちょっと笑いの要素があったりシュールな展開だと思います。しかしここではホラー漫画っぽいホラー短編ばっかりでガッカリしました。例えば「悪い夢のそのさき…」では必ずしもバッドエンドでは無い話が数話あるのですが、ここではほぼ全てがバッドエンドでホラー漫画らしい展開が繰り広げております。僕自身伊藤潤二とか楳図かずおとかホラー漫画はあまり好きでは無いので、合わなかったです。先生の原点を知りたい人向け、あるいはコテコテのホラー漫画が好きな人向けで、死人〜で見られる不思議な世界を期待している人はガッカリすると思います。
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100
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初期作品短編集。「薔薇の婚約者」が気に入った(表紙イラストの作品)。うぐいす氏の表現上の試行錯誤が見られて面白い。導入からオチへ向けての見せ方がどんどん磨き上げられていく様が見られる。「血骨の謝肉祭」が一番最後に描かれていて、インパクトを発動する力が十分こもったものになっている。物語の構造的にはこれら初期作品の方が野心的に感じて、オッ!と思ったが、やはり“生か死か”の瀬戸際をスルリスルリと歩み続けるような、現在連載中の「死人の声を…」の飄々とした語り口が気に入っている。なんにせよ、ひよどりファンは必読!
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80
cmoa
【このレビューはネタバレを含みます】 どの話も「え〜( ;´Д`)」という後味の悪いオチが付いていると思います。
私は後味の悪いオチもありだと思うのですが、ツボかどうかは好みが分かれてしまうかも。
いずれにしろスッキリ終わるという風ではないですが、ホラーなのでいいと思います。
でも、内容としてはホラーよりグロですね。
絵がグロ系。
グロいながらも細かく書き込まれた所が魅力です(^ω^) -
80
cmoa
【このレビューはネタバレを含みます】 カニバあり宇宙人あり昔のB級ホラー映画のチープな雰囲気の作品もあり、かと思えば直球のホラーありと、この作者さんの(ホラー ・オカルト)の引き出しの多さでも楽しめます。
でも怖い筈なのに何故かギャグにしか見えないオチもまた…この作者さんの特筆でしょうか。
表題の血骨の謝肉祭のオチでの主人公の突き抜けっぷりが、ええ、大好きです。 -
80
cmoa
うぐいすさんの昔の作品でしょうか。いかにもホラーMに載ってそうな作品群です( ̄▽ ̄)
オチもついてて、昭和的なホラーで読んでいて落ち着きます。中高年の方にはしっくりくる感じだと思います。
が…私は最近のうぐいすさんの感じの方が好きだなぁ〜 -
60
cmoa
思った以上にグロかったです。しかも後味も悪いです。
それらを気にしない、むしろLOVE!って人には、ショートとしては面白いのでオススメです。 -
60
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いまいちです。うぐいす祥子さんの初期の作品ですので、見る価値はあるとは思いますが、今ほどの面白さはありませんでした。
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100
cmoa
ひよどり先生好きです(*^_^*)こちらもシュールでグロテスク具合いがたまらんです( U+2D9U+2D9)
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20
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うぐいす洋子なので、購入しましたが皆さんのレビューどおりスーパーつまんねー(T_T)
ネット上のイメージ
- ホラー
- 子供
- 教師
- 怖い
- ギャグ
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64 誰かがカッコゥと啼く自らを「魔王」と称する子供たちに「喰われ続ける」運命を担った小学校教師・作馬。現実と異世界、そしてその両方の破滅を目論む者たちのバトルを描いた、戦慄のアルティメット・デッドエンド・ホラー!!
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