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アーサトゥアルの闇の姫御子エルナ。魔法世界でありながら魔法力を帯びないエルナを求めて諸外国が動き出す。彼女の役目とはいったい…!?

聖戦記エルナサーガ

| ビーグリー(出版)

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Ebook販売元 : コミックシーモア

聖戦記エルナサーガのレビューが0 件あります

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10件のネット上の評価があります

  • 100

    sakuhindb

    おお、これ評価できたのですねー……。という事で、遅まきながら評価の方をさせていただきます。魔法が存在する世界で、ただ一人魔法を持たないが故に世界の命運を握る"聖剣"に触れることができる少女、エルナを主人公とした異世界ファンタジーコミック。Gファンタジー……連載開始当時はガンガンファンタジーでしたが、誌上における初期の良作の一つ、というのが私的な位置付けになります。……とにかくこの作品、エルナというキャラクターそのものが一つの見どころ。彼女の異母兄であるエイリークの台詞、「自分や誰かを守るために相手を殺してよいものか。どちらが生き残るべきか。たった一人の魔導士と大勢の民とどちらが救われるべきか。彼女は両方と答えるのだろう。そして……悩むんだ」という台詞。非常に端的に、エルナの主義と個性を現している気がします。怪我をしても魔法で癒す事が出来ない、よって死に易い。魔法が使えないし武器も殆ど使えないから、とにかく弱い。それでもそんな風でいられるから、エルナの為に人が動く。彼女が物語の中でやってきた事は終盤になって実を結ぶのですが、そこでの盛り上がり方といったらもう、本当にこれ初の長期連載作ですか? ってくらいの出来栄えでした。何というのか、普通にかっこよかったです。見どころはエルナのキャラクターのみではなく、副主人公とでもいうべき位置付けのシャールヴィや、その他周辺のキャラクター達、他にも、アーサトゥアルが本格的に戦争の泥沼へ足を突っ込むまでの過程が実に上手く描かれているというストーリー運びの上手さも挙げてよいのではないかと思っています。密かにエルナを殺そうとしたことでアーサトゥアルの執政から排除されたヴァーリが、人を呼び込む魔法で呼び込んだアーサトゥアルの重鎮にわざと"味方が負けるような"策を授け、それを埋め合わせる為として禁忌とされた魔精霊法を公然と持ち込むと同時に戦火を拡大させるに至るまで流れを運ぶ辺り。主人公の活躍のみならず、このような陰謀劇も楽しめる辺り、実に上手く作られているな、と思うところです。さらには、何気に設定量が多いにもかかわらず、読んでいくだけでおよその設定が読み取れる話運びの上手さや、鎧の継ぎ目を狙ったり魔法のタイミングで勝負が決まったりするような駆け引き的なアクションシーンの上手さなども含め、純粋なエンターテイメントとして楽しめる要素も多いです。その上で、重っ苦しいテーマまで書き込んでいます。創刊期の作品という事もあってか不遇な感がありますが、非常によく出来た作品だと言うのが私的な感想です。 尚、私的に好きなシーンは、使い魔の少女に纏わるエピソード(新装版第二巻収録)と、負傷したラタトスクが足手まといになる事を嫌ってエルナ達の下を去るシーン(新装版第五巻収録)。特に、使い魔のエピソードのラスト近く、エルナが幻の世界でとうとうと語るシーンは、何度読んでも鳥肌立つくらいかっこいいです。俺はこのエピソードで、エルナサーガに惚れこんだといっても過言ではありません。他にも、シャールヴィとビッキとの一騎討ちのシーンも好きですね……シャールヴィが勝って最後に言った、「殺しはしねぇ、帰んな。ただ、街の人間はおまえを許さねえだろう……随分殺したからな……。決闘は俺の勝ちだ。分かったな」という台詞に対する、ビッキの内心。今、命永らえたことで……自分がこの街で何をしたのか分かった……俺は帰らないだろう……この街で裁きを受けねばならぬ。騎士になって……騎士になって領地をもらえれば幸せになれると思っていた……親父やおふくろは許してくれるだろうか…………化物のような姿になってしまって、涙ながらにそう呟くビッキが哀れというのか、切ないと言うのか……これは続編のエルナサーガⅡでも思うところなのですが、こういうところが適度にシビアな感じなのもよいのです。すごく悲しいけれど、そうだよなぁ、って思うんです。 一つのファンタジーとしても、エンターテイメントとしても一流の作品ではないでしょうか。無論、見る人が見れば欠点だってあるでしょうが、それでも評価は高く見積もって「最高!」をつけます。良作――というだけではなく、「名作」の部類に加えて恥じない一作だと、俺は思っています。

  • 80

    sakuhindb

    これはあくまで個人的な意見ではあるのですが、この作品は人によってはかなり受け入れがたい作品ではあるような気がいたします。なんていうか、主人公・エルナが「スーパーマン」じゃない。あまりにも非力。「トライガン」のヴァッシュ同様、慈悲の心と不殺を貫こうとしながら、間接的に、時には直接的に、人死にを出してしまう。(エルナの影武者となって死んだ少女、グートランド女騎士・ベルグソーラや反発魔法で死なせた自国の兵士達)主人公が超人的能力でどんな問題も解決、というような現象がまず起きない。その方向性は「無限の住人」のような「非情な現実」に近いものかもしれません。(まあそれでも若干甘いところがないわけでもないですが)(・・・ていうかある程度の甘さはついて当たり前ですよね、どんな漫画でも。不幸が目白押しというのもそれはそれで非現実的ですし)・・・・とまあ長ったらしい前置きはこの辺にして、個人的にファンタジーものとしては最高クラスだと思っています。(そんなにファンタジーもの読んでるわけじゃないですけど・・・)前述したとおり、主人公に容赦がなく、それゆえにエルナの自己犠牲の精神によって人々が動かされることにも説得力がある。作者自身「これくらい自分が犠牲になることを示してくれないと、人は動いてくれないよね」(うろ覚えで申し訳ないんですが)という巻末コメントにもあるように、その自己犠牲度はすさまじい。これOVAとか出てないんでしょうか?

  • 80

    sakuhindb

    この漫画、ファンタジー漫画の中では、とてもデキがいいんじゃないかと私は思います。ありきたりに主人公に特別な能力が出てくるわけでもなく、その世界に生きてる人ならではの、いろんな人々の心情が描かれてるというのがすんごい好きで!☆☆ただ…後にいくにつれ、なんというか…主要キャラが不幸続きが多いは、主人公・エルナの世界に対する対処方の考えを理解してくれる人が限られているのがちょっと気になってくる。途中まではそれでいいんだろうが、最後はそういうもんだとでも言うように魔獣のところに向かわせるのは強引な気がした。シャールヴィに頼りすぎなカンジも…。エルナ自身は頼ろうとしないように頑張ろうみたいなことを思うのに、結局頼っちゃう展開はどうかと;設定や背景などの作りはありきたりなファンタジー漫画にない深さがあるので、評価は『とても良い』で☆

  • 100

    cmoa

    ロードス島戦記とか、風の谷のナウシカ(漫画版)とか王道ファンタジー好きな方は面白いと思います!!
    キャラクター一人一人が生き生きしていてあれだけの人数がいるのに死んでない!!物語にも色々伏線があって読み返すと成る程!!となることも。
    主人公エルナは私のかなではナウシカとちょい被ります。
    シャールビィは王子なのに気取ってなくて好き♪
    二人の掛け合いも面白いですし、心情の変化もときめきます。
    ひとつあれば国名や人名がちょい読みにくく(^_^;)カタカナなもので覚えにくく(笑)

    世界の行方と二人の恋の行方とどちらも気になってつい読みふけります

  • 80

    sakuhindb

    スケールの割にはどこか地味な印象のある作品。別に悪い意味で地味というわけでは無く、良い意味で堅実というか。主人公が特別な存在ではあるが特別な能力は持ってない。だからこそ弱者の立場から考え、行動する。人によってはエルナに対し偽善的な甘さを感じるかもしれませんが、それこそがこの作品のテーマですしね。個人的には好感の持てる主人公だったと思います。ただシャールヴィには頼りすぎですね。ちょっと不満を言えばラストがあっさりしすぎかな。もうちょっと後日談が見たかった。あと話のテンポが遅く感じる。まあそれだけじっくりしっかり描いたってことでしょうけど。

  • 80

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 面白くて続きが気になったので、一気に購入しました。
    1冊P300くらいあるのでたっぷり読めます。
    昔の王道ファンタジーという感じで面白かったです。
    ただ、エルナがヴァーリを兄だと知らずに、そのままヴァーリの魂が救われた感もなく死んでいったのが心残りではありました。
    事が終わった後に誰かから知らされたかもしれないけど、やっぱり、ヴァーリが兄だと知って対面してヴァーリの魂を救って欲しかったなぁと思いました。

  • 100

    cmoa

    わあ〜、懐かしい 大好きでした
    今でもたまに読み返します。
    最近ではなかなかお目にかかれない、王道で素直なファンタジーだと思います。主人公の突っ走る性格と、それを守る、一見ガサツな皇子との関係が好きです。
    ネバーエンディングストーリーという、ファンタジーの本を初めて読んだときのワクワク感を思い出しました。

  • 100

    cmoa

    懐かしいなー!大好きでした!!

    剣と魔法の王道ファンタジー。…と、一言で終わらせたくないくらい魅力的なのが、その世界観。久々に読み返しましたが、あい変わらず引き込まれます。
    終盤はやや駆け足ですが、ヤマ場満載で涙するところも…ファンタジー好きにはぜひ読んでほしい、Gファン時代の名作。おすすめです。

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 魔法が網羅する世界で魔法を全く帯びない姫と、敵対する国の王子がいつしか手を取り合い世界を救う道を探る王道ファンタジー。まっすぐで素直なエルナ姫が頑張る姿に思わず夢中になります

  • 100

    cmoa

    久し振りにコテコテのファンタジーロマンスを読みました。転生ものやヒロインがやたらと乙女なお話が苦手なので、その真逆を行くキャラクターと壮大なストーリーに引き込まれて、一気に全巻読んでしまいました。ありがとうございました!

ネット上のイメージ

懐かしい
伏線
感動
切ない
戦争

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