出会った日にお泊まり、翌日から同棲、そして入籍、さらには出産!? 奇跡は突然やってきた。「オタクで奥手で空回りばかりで女という生き物が信用できない」ひとりものだった漫画家に家族ができるまで。初めて語られる、笑いと涙のリアルタイム結婚エッセイ。
- 巻数 1巻
- 掲載誌 チャンピオン RED
- 出版社 秋田書店
- ジャンル 青年マンガ
結婚しないと思ってた オタクがDQNな恋をした!のレビューが0 件あります
レビューを投稿する27件のネット上の評価があります
-
100
amazon
著者の作品はカラスヤサトシから読み続けています。だから今回の作品は衝撃的でした。世間とずれた作者の日常を描く作品しか発表していなかったのに、今回初めて女性との出会いが描かれます。今までカラスヤサトシ等で描かれてきた、作者のゆったりとした絵柄の世界観というか「空気」が完全に覆されます。ガシャポンが好きだったり、必殺仕事人が好きだったり、変わった小物が好きだったりと、そういう物との関わりで日常を描写していた作者に突然女性の存在が入ってきます。おのぼり物語でも作者のゆるい作品世界の中で、父の死という、とてつもない現実が描かれたときも衝撃を受けました。しかし今回は強烈でした。あの見慣れた作者の部屋で女性と過ごしている、ということが作者のファンならあの世界観の中では「特別」なことかわかると思います。作者が飲み会で奥さんとなる女性と初めて出会った時、女性が持っていたバッグを丹念に、鍵の一個一個まで丁寧に描写しています。女性の小物を丹念に描く、これは今までの作者ではあり得なかったことです。よほど印象的だったのでしょう。最後の一コマ、子供にここがおまえの部屋だよと言い聞かせて終わるシーン。今までの読者ならこの部屋を借りるいきさつまで知っています。作者が部屋を借り、長い時を過ごし、そして子供が生まれる。最後のコマをみたとき、一人の人物を撮り続けた長い映画を六年かけて見終わったかのような、何ともいいようのない感動がありました。
-
80
amazon
とても面白く読めました。著者の著作だと、代表作の「カラスヤサトシ」だけ読んでいて、それも最近はダラダラとした感じでキレが落ちてきて、あまり面白くないなと感じつつあったところに、この作品でまた見直しました。やっぱりエッセイマンガというのは、著者の内面が見えてきてこそ面白いです。前半は、編集のK城氏のキャラが立ちまくっていて、カラスヤサトシの恋愛ドリームを「キモイ」「ありえない」とバッサバッサと切り捨てる展開。そのK城氏自身が「だめんず男好き」であることが暴露される中盤数話はK城氏が主人公と言ってもいい。多少は話を盛っていることを考慮しても、K城氏の恋愛痛々しいぞ……。そして後半、深く物事を考えずノリと勢いだけで生きるいまどきの若者っぽい彼女(言うほどDQNではないように思うけど……)との出会いや共同生活、そして結婚までの過程が描かれます。ここが、何が面白いとは言えないのだけど、いいですね。変に夢や理想や、相手にこうあってほしいということを押し付けないということが一緒に生きていくには必要なのかもしれませんね。誰かと付き合い続けることに必要なのは「こいつには付き合えない」という判断をしない、ということなのかも。これで代表作「カラスヤサトシ」に奥さん&お子さんネタが入り、再び生々しく面白くなることを望みます!
-
100
amazon
この作品の女性編集は、サナギさん、などの施川ユウキ先生(微妙な4コマをかく先生)の担当もしてまして、天然で、恐らく採用面接とかあるので、そこそこ美人でしょう。希薄を、あの映画印象きうすでしたね、と喫茶店で施川先生に言ったそうです(絶対言ったらヤバい人に国語力のなさ見せてしまいましたね)なにしろ、この本、漫画も面白いし、その編集の直接書きのあと文みたいなのがもっとも面白いです。§20:の部分で、事実と違う描写ばかりではらわた煮えくり返る思いですので、と怒っております。細部を拡大解釈してめちゃくちゃいじるのは関西人あるあるですね。あと、カラスヤさんが今の奥様と付き合い始めた頃のことをその女性編集が、微妙な心情を文外にも吐露しておりまして、異性との組み合わせ、というのは、仕事とは言え、殆どデートみたいな形を重ねる訳で、なんとなくカラスヤさんに恋をしているのと似た感情を編集は持ってしまったんだと思います。でも線引きはきちんとしてるけども、(だったら女性編集は関わった売れっ子異性漫画家全員と結婚せねばならなくなる)奥深い心情的なモノですね。とても深いです。
-
100
amazon
前半〜中盤はカラスヤさんと編集K城さんの恋愛取材が、後半では奥さんとなる女性との出会いから出産までのエピソードが語られます。前半〜中盤はカラスヤさんの良く言えばロマンチストな、悪く言えば恋愛経験の乏しいオタクにありがちな言動を、編集K城さんがばっさり切リ捨てる様子が小気味良く、これまでの作品とは違った新鮮さもありかなり楽しめました。漫画上の誇張もあるにせよK城さんもなかなか個性的な方で、そんなK城さんとのやり取りもこの作品の完成度の高さに一役買っています。K城さん良いっす。そして後半の奥さんとなる女性との出会いから出産までのエピソードは、短いながらも起伏に富んでいて、続きが気になる内容になっています。それと同時に付き合う過程で誰もが考え感じることもうまく描写されているので、自然と感情移入させられ最後はどうか末永くお幸せにと素直に思えます。カラスヤさんは「おのぼり物語」でもそうですが、叙情的な描写もうまく気付くと感情移入させられるので油断なりません。読み始めは笑えて、読み終えると少し暖かい気持ちになれるオススメな作品です。
-
100
amazon
まさかこの人が結婚発表、しかもデキ婚て、え…!!!?しかも表紙の素朴な絵がお嫁さんの似顔絵かと思ってたら、これまたまさかの、ナゼこの系統の女子がカラスヤさんに…。見所・お嫁さんとのエピソードは最後の最後に集約されていますが、そこに至るまでの新嫁が全く絡まないシーンにおける担当女子K城さんの冷徹で容赦ない突っ込みと、そんなこと言ってて実はアンタがダメんズかよ!っぷりも面白かったです。カラスヤさんのあのご自宅で女1男10の合コン強行開催とか、精神強すぎる。あとエメラルドグリーンの海の色をバスクリンと称するのが基本装備という現実に関西人には私きっと勝てないのだわ、と、細かいとこで敗北を感じました。色々ありつつも楽しく仲良く暮らしてるみたいだし、幸せに続いて欲しいお二人です。K城さんにもダメじゃないンズをゲットして欲しい。近所の子育て地蔵を参る場面で予想外にちょっと涙でちゃいました…なにこの何とも言い表しがたい気持ち…。
-
60
amazon
カラスヤ先生の作品は初めて読みましたが福満しげゆき先生や花沢健吾先生、古泉智浩先生、西村賢太先生、そしてこの作品の巻末の対談で登場するライムスター宇多丸さんなどなどボンクラ界のカリスマ的な人気を誇る方々を本当の底辺のボンクラの人たち(私もです)が、“自分たちと同類の人”として捉えるとどうしても違和感を感じると思います。先にあげた先生方も「なんだよ、金持ってんじゃねぇかよ」「モテるじゃねぇか」といった理由からバッシングを受けることがありますが努力や才能、職業柄など、冷静になって考えれば自分たちとは違うということが理解できるはずなんですよね。(もちろん自分も嫉妬心みたいなものからか、裏切られたと感じてしまう気持ちはわかります。)このことは巻末の対談でも触れていますので対談のところまでを含めて読むことをおすすめいたします。
-
40
amazon
この著者の本を初めて買いました。福光しげゆき、野村宗弘とかの系列の本をよく買っていたので、お薦め本として紹介され、レビューを見て概ね好評だったので予備知識無しで買ってみましたが・・・失敗でした。まず絵が雑で深みがありません。何より女の子を可愛く描けてません。というか画力向上の努力すら感じられない。あと非常に気に入らないのが、表紙の花嫁が奥さんじゃ無いという事。全く別の顔です。なんで人形みたいな別人で描くのかが理解出来ません。前半のお見合い企画は痛いだけで笑えません。後半の奥さんとの出会い部分の方がずっとマシです。まあまあ好きなのはラスト部分だけ。褒めちぎる人がいますが、元々のファンで無いとダメだと私は感じたので星2つです。今度からこの手の本は漫画喫茶で中身を見てから買います。
-
60
amazon
kindle版を買いましたが、最後の対談とやらが載ってないです。唐突に勢いよく終わって、投げ出されて感じでぽかーんとしました。(内容が悪いとは思いません。)でも、元々は巻末があるんですか!たまにあることだけど、この本では省いたらちょっと・・?そんなに感慨深い対談じゃないのかもしれんですが・・。最後の方は好きなんですが、中盤までの女性編集者と恋人探しする部分、個人的にダメンズウォーカー的な話は苦手なので最初イライラしました。が、作者のまっとうな(笑)遠慮ないツッコミが入るので、二回目に読んだら人間色々あるよな、とほのぼのと楽しめた。思いがけず、ダメンズ女性への苦手意識を緩和させられました(笑)
-
80
amazon
女性経験が少なく、痛い妄想ばかりしてしまう作者の現状を改善すべく、さまざまな女性と見合いしていく企画を描いたもの。カラスヤサトシが結婚に至ったエピソードも終盤に収録されているが、メインは恋愛スキルを鍛えるためのさまざまな企画を紹介する部分。恋愛に臆病だったり女性をどう扱っていいかわからない人には作者の気持ちがよくわかるだろうし、言っていることに妙に筋が通っているところが笑える。カラスヤサトシに牙を剥く担当女性とのやりとりが面白く、女性の立場での的確なツッコミと作者のネガティブな理屈が魅力。
-
100
amazon
元々この作者のファンだったけれど、直近の発売の37歳の遠足といい、結婚しないと思ってたといい、漫画として・物語としての面白さが花開いている感じがする。「カラスヤサトシ」が、作者オリジナルなら、こちらは作者オリジナル+「秋田書店の編集者」の力が出てる感じがして面白いです。編集者をこき下ろす作風として確立できたんじゃないかなぁ。最後のインタビューの一言ですごい笑いました。お幸せになることをねがっていますw出来れば続きも読みたいですwそれにしても、奥さん側のコメントが気になる俺は野次馬だな…。
-
40
amazon
単行本はすべて持っているほどのファンです。ですが・・・奥様とのエピソードは女性として腑に落ちない部分がいくつか見受けられ、読後数日たちますが、ずっとモヤモヤしています。何かおかしい・・・出来婚だから感心しないとかではなく(いまどき珍しくもありませんし)、流れが不自然なのです。受け入れるのは無理でした。カラスヤさんがお幸せなら、いいじゃないか、と一応結論付けて、これだけは残念ですが、手放すことにします。お幸せになる事を、切に、切に祈念いたします。
-
100
amazon
カラスヤサトシさんは、以前から4コマ漫画雑誌などに作品を載せているので、知っていました。最近ツイッターを拝見し、結婚されていたことを知り、どうしてもなれ初めが知りたくて買いました。(自称モテないと描いておられたので)なるほど、運命ってあるんだなとちょっと涙したりして。末永いお幸せをお祈りして☆5つ。
-
80
amazon
この本で漫画家カラスヤサトシ、が結婚したことはわかった。そして、次の謎に興味がわいてきた。奥さんは何故、カラスヤサトシに決めたのか?今までのお見合い失敗の実績が吹き飛んだ理由は?その理由はこの本には描かれていなかった。奥さんの「回答」マンガをカラスヤサトシさんに期待したくなった。
-
80
ebj
モテない、と言うよりはとことんシャイで奥手、かつ女性に対して夢見がち男子(36歳)漫画家の婚活体験談+予想外の出会い・同棲・できちゃった婚体験マンガ。ネガティブ、空回り…恋愛不慣れ故の失敗が微笑ま...
-
80
ebj
福満しげゆき、花沢健吾に続き、ついにカラスヤサトシまで…長年こういった非モテ特有の鬱屈マンガ家のファンだったので、寂しい気持ち3割、心から祝福したいという気持ちが7割といった感じです。施川ユウキだ...
-
100
ebj
カラスヤサトシさんのエッセイ4コママンガ。カラスヤさんと編集のK城さんの掛け合いが本当におもしろい..!!誇張しているにしろ、K城さんの元カレ話がおもしろい。飲み明かして語りたい!
-
0
ebj
モテないことをネタにした漫画を描いてたら結婚しちゃってたというすごいはなし。ゲラゲラ笑った。カラスヤさんの卑屈な感じ大好き。 中国嫁日記よりノロケが少ないぶんギャグ多め。
-
60
ebj
まさにタイトルどおり、結婚しないと思ってた人が結婚するまでの話だけど、時期的な問題もあるけど自分の相手に巡り会うってのは本当に奇跡的なことなんだろうなぁ
-
0
ebj
後半が怒涛の展開で、前半予想してたのと全く違う読後感で本を閉じた。どうかお幸せに。あとカラスヤさんの担当編集者さんたちってみんなほんと面白いね。
-
100
ebj
わかるダメさや編集者とのガチケンカに笑ったり胃にきたりした後、あれよあれよの急転直下。凄い密度とライブ感。第二の『おのぼり物語』では。
ネット上のイメージ
- 教師
- 恋愛
- 子供
- 感動
- お仕事
イメージの近い作品(ランダム)
-
88 君はぼくのヒーローさあなたのヒーローはだれですか? 優しい愛と笑顔で支えあい生きていくシングルマザー・奈知(ナッチー)と蓮(レッピー)のハートフル物語! ――夫を亡くしシングルマザーとなった奈知。働きながら子供を育てるのはたいへんで、慣れない仕事では苦労も多く……。でもそんな時はいつも愛息子の蓮が守ってくれる! ナッチーとレッピーの大きな愛の物語!!
-
86 うさぎのサラダ生活雑貨店で販売員をしている千草は、恋人との結婚を夢見る料理好きの女性。ある日、目にした絵本に触発されフードコーディネーターを目指すことになるも、恋人である中井の北海道転勤が決まってしまい――……。仕事をとるか結婚をとるかの選択に千草は…。小塚敦子が描く、ハートフルストーリー。
イメージの近い作品(知名度:高)
-
ヒロインは36歳のおばあちゃん!娘も孫もいる身で、イケメン年下モデルから告られて…本当のことを言えなくて悩んでいる内に、「あきらめる」と言われてしまった日南子は…!?
-
毎月発売! 世界で唯一の百合専門誌「コミック百合姫」2020年3月号●表紙:ろるあ●巻頭カラー: 竹嶋えく[ささやくように恋を唄う]●連載作品:はづき[ゆめぐりゆりめぐり]/荻野純[セメルパルス semelparous]/merryhachi[立花館To Lieあんぐる]/tMnR[たとえとどかぬ糸だとしても]/なもり[ゆるゆり]/なもり[大室家]/桜野いつき[ふたごわずらい]/黄井ぴかち[羽山先生と寺野先生は付き合っている]/サブロウタ[citrus+]/樫風[ロンリーガールに逆らえない]/FLOWERCHILD[割り切った関係ですから。]/雨水汐[欠けた月とドーナッツ]/大沢やよい[ハロー、メランコリック!]/まにお[きたない君がいちばんかわいい]●読切作品:篠ヒロフミ[先生と私]/純玲[スノウトーク]●情報:[特集 クダンノフォークロア]/[コミックマーケット97誌上通販]●読者コーナー:[hime cafe]●コラム:[こじらせろ!百合妄想!]/[百合好きの本屋さん]/[今日もひとつ屋根の下]●レビュー:「ヒメレコ」※電子版「コミック百合姫」内に掲載されている広告・情報・価格は紙版で発行した当時のものとなります。電子版には付録は含まれておりません。プレゼント・アンケート等は締め切りが過ぎているものや受付対象外のものもございますので、何卒ご了承ください。
イメージの近い作品(最近)
-
63 由希子-輝くいのち-白血病と闘いながら、骨髄バンク推進運動に命をかけた1人の少女、由希子。突然襲った死への恐怖に果敢に立ち向かい、最後まで未来を信じて生きぬいた21年の生涯…。生きることの尊さと、素晴らしさを描き、読者に大感動を巻き起こしたノンフィクションストーリー!!
-
88 レディー・ヴィクトリアン繁栄を誇った19世紀末、ヴィクトリア朝のイギリス。ガヴァネス(家庭教師)の資格と雑誌1つを手掛かりに、ロンドンに出てきたブルーベルは、2人の青年に出会います。その出会いによって彼女は、ファンタスティックでロマンティックな運命に巻き込まれていくことになり……!?