© ぶんか社

実体験を元に描かれたインド貧乏旅行記。カースト、宗教……ディープなインドの文化がわかる1冊。

ぢるぢる旅行記 インド編

| ぶんか社(出版)

立ち読み

ぢるぢる旅行記 インド編のレビューが0 件あります

レビューを投稿する

27件のネット上の評価があります

  • 100

    amazon

    「負け犬云々」という本が流行ってから、「は~い、負け犬で~す!」と明るく言う友人が増えたのは、平凡な夫や行儀の悪いガキのために、贅沢な買物やエレガントなリゾートでの休日を諦めようというキャリアウーマンなんて1人もいないからだ。でもこの本にはガツンとやられた。私は別にインドに興味があるわけでもないし、エレガントとは程遠い貧乏旅行記なのだけれど、マンガ家ねこぢると夫山野一が人生の縮図のようなせちがらいインドを、助け合いののしり合いながら進んでいく様は、「男と女がつがう理由」という、今まで考えた事のなかったテーマを垣間見させた。超先進国日本の、サイコーに環境のいい職場で、サイコーの教育を武器に戦う女たちにとって、男は戦友やライバルであっても自分を根底から支えてくれる他者とは写らない。これは未だに独身貴族を決め込んでいるトップビジネスマンにしても同じだろう。異国のなかの異国、インドにぽつんと放り出されたねこぢると山野を見て、人類が何の疑問もなく続けてきた「結婚」という行為のかけがえのなさに気付く。そこまで病んでしまった私たちの是非はともかく、これはそういう本のひとつだ。『冬ソナ』みたいにドラマチックじゃないけれど、笑いながら納得させられてしまう「純愛マンガ」。仕事も愛もすべて手に入れたねこぢるが、これ以上に望んだものって何だったのだろう?彼女がいない今、尋ねる術はない。

  • 100

    amazon

    ~人が対象を認知、体験する際には必ず意味付けと解釈が成されます。快と不快、恐怖、喜び、悲哀、怒り、などなど。つまり意味付けと解釈の多くは感情や記憶に関連しています。その上に理性による判断が成り立ちます。すなわち、私たちは皆、それぞれの脳に刻み込まれたフィルターを通して感情や記憶によって修飾された世界しか体験できないのです。しかし、ね~~こぢるの作品においてはいかなる体験にも解釈と意味付けが加えられていません。これはやろうと思ってもできることではありません。例えて言えば禅の修行をして悟りを開いた偉い人がやっとのことでたどり着いた境地も、ねこぢるにっとては生得的な居場所だったのでしょう。ねこぢるの作品の圧倒的な現実感は、「リアル」という言葉とは少し違います。感情に訴~~えかけない、言い換えれば感情を迂回した地点における完全に中立的な体験です。精神科医としていうならば、やはりschizophrenic(造語)であり、純粋に本質属性だけから成る体験といえるでしょう。このインド体験においても同じことが言えるのではないでしょうか?この希有な作品から私たちはねこぢるの体験していた世界をかいま見ることができるかもしれません。~~悲しいのは、それでも私たちがねこぢるの作品に意味付けと解釈を加えずにはいられないこと。~

  • 100

    amazon

    素晴らしい旅行記。カーストや宗教、日本人とインド人の死生観や価値観の違いなどともすると重くタブー視されるような内容も解りやすくユーモアたっぷりに表現している。短期間の旅行でこれほどインドの深部まで観察でき漫画に表現できる作者は天才か?自分もインドに3ヶ月バックパッカー旅行してきた経験があるが、毎日自堕落にごろごろ過ごし「暑い。インド人ウザイ。蚊に刺されたかゆい。食べ物まずい。リキシャふざけるな。電車せまい。」くらいしか思い出がない。まったく自分の感受性のなさが恥ずかしいかぎりである。いろんなインド旅行記を読んだが自分的には沢木耕太郎に並ぶ深い洞察力と感受性が感じられる。しかも漫画なので小説なら何ページも必要であろうことも、たったひとコマで描写できるからすごい。ねこぢるということでブラックでふざけた作品だと思う方も多いと思うが、偏見を捨てて読んで欲しい。作者が自殺してしまったことを後で知ったが、感受性や関係ない他者との共感性が強すぎるあまり人間の悪い部分が見えすぎ、その重さに耐え切れなくなったのでは?とこの作品を読むと想像してしまう。きっと純粋で真面目な人だったんだろうなと思います。ご冥福をお祈りします。

  • 40

    amazon

    自分たちが,いかに金をかけずに現地に溶け込む旅行をしたかを得意げに喧伝するあたり,根本的な発想は「地球の歩き方」と何ら変わるところがなく,正直なところ,著者の知性と経験と洞察の浅さを露呈する結果となっているように思う。ボロボロの寝台車に16時間も揺られた後で,現地人に「旅行者であの列車に乗ってきたなんて!」と驚かれたというエピソードは,「大変だった」と言いつつも得意でたまらないといったふうだし,マリファナ入りのジュースを本物のジュースと間違えて飲んだ日本人のエピソードでは,「これだから何にも知らない日本人は困っちゃうよね」と,いかに自分たちが旅慣れているか,現地の事情に明るいかをアピールしたくてたまらない様子。自分たちより貧乏旅行をしている日本亡?に対しては「そこまでケチる必要がどこにあるのか」と批判し,逆にリッチな旅,リッチなホテルのことも「無駄遣いしちゃって馬鹿だよね」とやはり批判する。つまりは自分たちが一番正しくて,一番インドのことをわかっていて,それ以上もそれ以下も認める気がないのだ。この論理で旅行すれば,そりゃ最高に楽しい旅が出来るだろう。視野の狭さにうんざりさせられた漫画だった。

  • 60

    amazon

    昔、コミックスを買って読んだので再読になる。作者が亡くなってかなり経つが意外に古くなっていないという印象を受ける。何しろ、日本の社会事情が紙面に写り込むのは後の方でオウムのサリン事件の報道だけ。あれから四半世紀近くたつ。でもそれ以外の所を読む分には今と何も変わらないように思える。ほとんど、インドがカースト制度のままエリート以外はたいして変わらないままだからだろう。今読むと、どうも作者はほとんど終始、大麻でハイなまま過ごしていたようだ。絵の持つ異様な空気感はそれが頭にこびりついたまま書いていたからかもしれない。

  • 40

    amazon

    原作者夫婦(妻が猫)がインドとネパールをバックパッカーとして、良い意味でダラダラと適当に旅した話を漫画にしたものです。それはとても貴重な時間であったと思います。星2の方たちが書かれているこの漫画の欠点、私には全く感じられませんでした。考えすぎです。考えが凝り固まって固過ぎる人には向かないのかもしれませんが、私の知人にも結構この本を貸しましたが、皆高評価です。本作を擁護したいわけではありませんが、きっと星2の方の感覚は大半の人には当てはまらないでしょう。因みに私は星5で、大切な書籍の一つです。

  • 80

    amazon

    全体的にインドのダークさを出してる旅行記本。列車に載って窓から景色を見たらインド人がやたらと野道でうんこしてた。とか衛生面の悪さ、日本人にたかるインド人の描写、ガンジャ(麻薬)を吸ってる話がバンバン出てます。数々旅行記漫画を読んでいますので他の漫画と比べて違うところは●オールカラーじゃない。(モノクロも有り)●漫画のみ、インドの写真が有りません。●描いてる作者がねこぢる氏なので毒舌表現多し。です。比較的ダークな内容でしたが私は楽しめました。

  • 80

    cmoa

    さすがに聖地バラナシ広いインドの中で、バラナシだけというところが、よかった(デリーも少し有り)
    インドの中でも、バラナシは魅力的。読みながら、自分の旅の経験を反芻してしまい、誰かに語りたくて、うずうずしてしまいました。
    インドに行きたい人にも、行ったことがある人にもオススメできます。
    概ねインドに関する読み物を読むと、行間に作者のインドに対する愛を感じるのだけど、この作者さんには、感じませんでした。

  • 40

    amazon

    1995年から当時から私も幾度もインドに訪れていますが、話のタッチや漫画もいいが、インド旅行=麻薬出来ると思われては困ります。また文中にところどころ使われているヒンデイ語はでたらめです。本を書くなら少しは勉強したほうがいいと思います。インド人にバカにされますよ。ちなみに現代のインドはその当時とは全く違い文明社会になっていて庶民でもお金はそれなりに有り、暮らしもかなりレベルアッップしております。

  • 100

    amazon

    早逝された天才漫画家のインド旅行記。いまでも何回読んでも飽きないほど、好きな漫画である。(他の作品のひどい描写は嫌いだけど、インドなら違和感が無いのが不思議)。当時のねこぢるさんは、仕事に追われすぎて、大変だったらしい。残念な人を亡くしたとおもうが、人間洞察力が鋭すぎたのかな。でも、見えてしまう人には見えるからね。辛かっただろうと思う。

  • 60

    amazon

    メンヘラなんですかね?この方。と思って調べてみたらやはり亡くなられていますね。私はこういうノリは好きな方です。好き嫌いがはっきり分かれる本じゃないでしょうか。「ガンジャ」とか「もってかれた」などの表現にピクッと来る方、楽しめます。なんか昔の自分を思い出した。インドの雰囲気はつかめると思います。

  • 60

    manga_review

    行ったことがないから分からないけど
    多分こういうのがリアルなインドなんだろうなあ。

    フィクションとノンフィクションの狭間のような作品。結構面白い。
    ねこぢる氏作品群の中では割と取っつきやすいほうかも。

    読後「うへー」って感嘆符がしばらく口癖になってしまった。

  • 100

    amazon

    インド漫画というとドロドロくどい漫画もありますが。これは少しえぐい話もさらっとしてこの絵だとあまりきつくならない。意外と(失礼ですが)ポイントをとらえていてなるほどと思う話が多かった。サドゥーとカーストの話がいい。インドに行く行動力はないがインドを感じたいという人によいのでは

  • 100

    amazon

    なかなか手厳しいレビューもありますが……、私はけっこう好きです。インドの安宿を渡り歩く旅行なんて、実際自分ではできそうにありませんがこれを読むと「うわ〜〜、たいへん」ってまるで自分も行ってきたかのように実感できて楽しいです。それだけで、いいのではないでしょうか?

  • 40

    amazon

    自分がただ見聞きしたことを調べもせずに書いた感じ、ユーモアを感じない作者には作中の言葉がそのまま当てはまりそう。>まー彼女も悪い人間じゃないんだろうけどあーゆー波長の違う人とは口をききたくない>自分がどれだけ迷惑か全く自覚してないのでほんとタチが悪い…

  • 100

    amazon

    故ねこぢる先生が旦那さんと二人でインドに行った時の体験談をマンガにした作品。絵はとてもかわいいのだが、そのインドの描写のなまなましい事。この作品をみて、すごくインドに行きたくなった。神秘の国インド。そこで起こる数々のエピソードは一見の価値あり!

  • 60

    amazon

    バラナシは行った事ないですけど、他の漫画家さんのエッセイマンガとかも読んでいたので。こちらはガンヂャに関しても、御本人たちもやってるので。これもインドの一面。この著者さんを知らなかったので検索したら、お亡くなりになってました。なんともね。

  • 20

    cmoa


    全体的に感情があまりこもってなく感じました。

    この作者はインドで大麻が吸えるってことばかりで正直、インドに行きたいとか全く思えなかったです。

    海外を題材にした漫画好きなんですがもっとその国の良さを描いてほしかったです・・・

  • 80

    amazon

    これを描いた何ヶ月か後で、ねこぢるは自殺する。インド旅行に悲壮感は感じない。インド旅行と、多忙な日本の日常が比較されて絶望したか。インド旅行での様々死生と関わることや、バングなどの影響か。死ぬなよ。と思う。

  • 100

    amazon

    昔リアルタイムで読みました。リアルなインドにだいぶ影響を受けインドに行ったのを思い出しました。嫌いな人は嫌いだと思いますが、今の世を訝しげに見てるような方にはお勧めです

ネット上のイメージ

天才
お仕事
可愛い
絶望

イメージの近い作品(ランダム)

  • のこのこ!
    「娚の一生」「姉の結婚」の西炯子が、故郷・鹿児島県の南日本新聞日曜版で連載していた8コマ漫画がオールカラーで単行本化!鹿児島県のある街で暮らす中学1年生の“南のこ”とその家族たちの日常を、コミカルに、ほのぼのと描いています。
  • ロミオとジュリエット
    悲劇の愛の物語『ロミオとジュリエット』を漫画化。かわいらしいキャラクターデザインで、ところどころにクスリと笑えるエピソードも盛り込み、子どもたちが感情移入しやすい演出とした。悲しい結末ではあるが、楽しく読める構成となっている。

イメージの近い作品(知名度:高)

  • MIRACLE
    85 MIRACLE
    なな美と織と初志は幼なじみ。高校時代、なな美は初志が好きで、初志は男なのに織のことが好きだった。そして今、織はなな美と暮らし、初志は音信不通…。そんな3人が4年の時を経て…。
  • うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 【電子書籍限定 バージョン】
    著者自身のうつ病脱出体験をベースにうつ病からの脱出に成功した人たちをレポート。うつ病について実体験から知識を学べ、かつ悩みを分かち合い勇気付けられる、画期的なドキュメンタリーコミック!(フルカラーバージョン)

イメージの近い作品(最近)

  • 説得ゲーム
    戸田誠二が贈る、切なくて温かい近未来ヒューマンSF短編集!!自殺志願者を説得できなければ、このゲームは終わらない。表題作「説得ゲーム」をはじめ描き下ろし2編など全5編を収録。※この紹介文は、コンテンツの8話目に該当します。●本作品は短編集です。「キオリ」「タイムマシン」「NOBODY」「説得ゲーム」「クバード・シンドローム」
  • RYOKO
    60 RYOKO
    「今日の夕飯は野菜スープなので、『食材』調達にきました。」数年前、政府が投与した秘薬により、「食材」が自我を持ち肥大化して人を襲い始めた日本。食材が蔓延るこの国から人は消え、街は今や誰の姿もない。それでも、幼き少女・料子は日常の食卓と家族を守るため、巨躯なる食材を今日も狩る!「皆で美味しいハンバーグ、食べよ!」バケモノ食材vs日本刀少女!新連載・即・大反響! 超新鋭作家による「終末の食卓バトルアクション」堂々開幕!!