誰もいない会議室で、突然ジャレドに抱きしめられて唇を奪われ、アマンダは息をのんだ。仕事の打ち合わせの途中だったのに。でも、もうどうなってもいい。16歳の頃から憧れていた彼だもの。あの頃、私はわがままいっぱいのお嬢様で、彼は崩壊家庭に育った不良少年だった。今、立場はすっかり逆転し、彼は実業界のプリンスで、私は彼に使われる身。たとえ欲望のはけ口にされても後悔しないわ。しかしアマンダがバージンと知ると、ジャレドはなぜかひどくうろたえて…!?
- 巻数 1巻
- 掲載誌 ハーレクイン
- 出版社 ハーレクイン
- ジャンル ハーレクインコミックス
ハーレクイン 会議室の恋人のレビューが0 件あります
レビューを投稿する14件のネット上の評価があります
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100
cmoa
境遇が産み出したものが人に曇り眼鏡をかけてしまう。よかれと思った厚意も、頑張っていることへの応援も、その人への好感もみな、逆境にある人にはひねくられて受け取られてしまうことはある。
好きだった人が再び目の前に現れたら、終わってない限りまだ好きということ。
ベッドシーンが多過ぎと感じたが、あとがきによればそれでも減らしたようだ。でも、進行上互いに忘れるには厳しいほどに深く愛してしまったことはそこからも描かれる。身体のみならず互いに孤独を忘れることの出来る相手。
そこでなの?と、初めて一線を越えるシチュエーションはまさに表題に沿う。驚きだ。取引相手なら余計に気を遣うのではなかろうかと。
ここで私はとりたててお話の成り立ちを否定するわけではなく、そこまで求め合う気持ちには抗えなかったと言いたいのかと、一気にスピードで登っていく二人の感情に逆に感心させられる格好。お話の中は「忙しいCEO 樣」が本当によく動き回ってくれる。
不幸な生い立ちが彼をいい意味でも悪い意味でも意地にさせた。
ヒロインの現在の大変な日々には泣かされたし、それでも頑張る姿には心から応援したい気持ちにさせられる。
身内に要介護状態者を抱える大変さ、支える人がヒロインしかいないなんて辛すぎ!
彼が手を差し伸べるのは恩返しからであっても、ヒロインの生活が劇的に変わることにはなるだろう。職探しが大変でオークランドに出てきてるのにやめてしまったのが、もったいない気持ちにはさせられたが。
認知症の悲しい現実を前に挫けそうになったヒロインを受け止めなかった彼と、誕生日を忘れていなかった彼の姿がどうしても重ならないが、誕生日を覚えていたことは、ヒロインにとっては若い頃の自分の苦い記憶を甘く変える最高のシーン。泣いてしまう彼女に同調してしまい、何度読んでもここは感動するところ。
確かに絵柄には綿密な描線ではない印象が残る。特に鼻は気になる。金持ち時代とのギャップが感じにくい。
しかしそれを乗り越えて、作品の持つストーリーの引力は、自分たちそれぞれの気持ちを充分確認したプロセスで発揮され、二人の素晴らしい未来を予感させてくれるエンドのすっきり読後感へ。
以上をふまえ、じつは、気持ちは★4個半、四捨五入でこの表示形式では結果として5個のつもり。 -
80
cmoa
【このレビューはネタバレを含みます】 絵は賛否両論ありますが、私は話に引き込まれる作者さんなので好きです。
ヒーローは幼い頃に苦労をし、若くして成功者となります。ヒロインは逆で、裕福な家庭から困窮した生活に。
お互い忘れられない相手ながらも、わだかまりが残っていて…という展開です。
お互いの感情がうまいこと引いたり押したりする事で離れることはできなくなりハッピーエンドになります。私自身、泣けてしまいました。
1なのは、ヒロインがヒーローに家を買ってあげようか?と言われ激怒するところ。
ヒーローが昔、お金に困っていた時、ヒロインも(良かれと思って)色々したはず。ある意味施しを。
そんなヒーローに対して、規模は違うとはいえ、家を買ってあげようか発言で、そこまでカンカンに怒らなくても断る言い方はあるんじゃないかと思いました。
同級生の靴磨きなんて惨めだったと思うから… -
80
cmoa
成り上がり大富豪と没落した元お嬢様の、格差逆転ロマンス。
10年前のアマンダの、恥しか残らないような不器用過ぎるアプローチは、相当酷いものですが
再会してからのジャレドの子供っぽい仕返しとか、愛人宣言?を初め…わがままお嬢様に対する、偏見のままの無邪気な失言とか…。ほんっとに、お互い様というか?
何て幼稚な…と、呆れるシーンも多かったものの、その分純愛っぽさは感じられて可愛かったです
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100
cmoa
お互いに好きだったのに、相手に伝わりにくい態度をとってしまい、うまく行かない。これもHQの王道ですが、大人になっても立場が逆転しても同じことを繰り返す。割り切った関係を、と釘を指しておきながら、自分がぐいぐいとヒロインのところにやってくるヒーロー。おいおい…言ってることとやってることが違うだろう…と。
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100
cmoa
孤独なかんきょうのため、頑なに自分を閉ざしてたヒーローと、わがままお嬢様だけど優しくて頑張り屋なヒロインのお話。なんだかんだ言って、2人とも素直で、、ヒーローの素直な反省シーンもジンと来ました。作者の後書きには激しく同意。ヒンシュクだよねー。会議室でってのもヒロイン可哀想だし。
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100
cmoa
自分が裕福な時はかなり酷いことしてたのに、自分がされるのは我慢ならないヒロインも、成功した途端に世の中金だよなんて言ってしまうヒーローも、そこにままならない感情があったにせよ、どっちもどっちかな。だけどハズレ無しの荻丸作品、何度読んでも涙が出てしまうのはさすがです。
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100
cmoa
【このレビューはネタバレを含みます】 作者買いしました。ヒロインに感情移入してかなり泣きましたヒーローのお母さん、子供達が良い味をだしてます。スレ違い、誤解、遠回りしますが最後は本物の家族になれて良かったです(o^^o)
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100
cmoa
やばいこれ絶対読んで欲しい。鼻水たらしながら読んだ。
最後に全部昇華されて綺麗すぎる。ハーレの真髄を見た。
ヒロインも素晴らしい。これは応援したくなる。
良かったね!って思わず呟きそうになった。
オススメします。 -
100
cmoa
全く同じ思いで、お互いの為に行動し、お互いのために尽くして。でも心が食い違ってしまって、遠回りしましたが、幸せになってよかったです。お互いを思う気持ちが良く表れていてとても良いカップルです。
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100
cmoa
性格やプライドが障害になって、伝えたい気持ちが伝えられなかったヒロイン。再会した時は立場が逆になっていたけど、卑屈にならず成功した相手を素直に応援するなんて偉いウルウルしながら読みました。
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100
cmoa
この作家さんは正直絵はあまり好みではないの ですが、話運びと心理描写が巧みで引き込む力量はハンパないです。登場人物たちの心の揺らぎにきゅんとしました。プロポーズもよかった!
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100
cmoa
作者さん買いです。ストーリー展開も微妙な心の綾も本当に旨くて、今回も涙腺ユルユルでした。高評価のレビューも大変参考になりました。
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80
cmoa
お互い素直に言えずにすれ違って誤解して…でも最後はウルっときました。ヒロインもヒーローも幸せになれてよかった。
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100
cmoa
名作です。何度も読み返してしまう作品です。好きな作者さんです。
ネット上のイメージ
- ヒーロー
- 子供
- 感動
- 幸せ
- 驚き
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