© ハーレクイン

ひさしぶりに友人のパーティーに出席して明るい気分になっていたバリーは、突然恐怖に怯えた。パーティーには生涯でもっとも会いたくない相手、億万長者の義兄ドーソン・ラザフォードが出席していた・・・!!5年ぶりの再会。いまだにドーソンが残した恐怖と絶望から立ち直れないでいるバリーに向かって、ドーソンは高圧的な態度で信じられない提案をした。家に帰ってくること。それも妹としてではなく、期間限定でドーソンの婚約者として振る舞うという条件だった・・・!?

ハーレクイン 宿命のパートナー

| ハーレクイン(出版)

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Ebook販売元 : コミックシーモア

ハーレクイン 宿命のパートナーのレビューが0 件あります

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42件のネット上の評価があります

  • 60

    cmoa

    私にはあのようなエキセントリックな関係は面倒くさい。
    だがこの二人は他の人に切り替えられないほど互いを求めてる。否定しても振り切ろうとしても戻ってきてしまう気持ち。
    互いに相手が好きなのに自制心が欲しいとは、その抑制は一体なんの意味が?愛のために、欲望なんかのために、相手に振り回されたくない、奴隷になりたくない、というが、のめり込んでる当人はそれで幸せだったのだろう。他でもない自分には厳しかったはずの父親が溺れているのを目撃したから嫌悪感もひとしおだろう。まだ親を尊敬していたかったのだろう。親の再婚相手とは血が繋がっていないために、堕落した親、欲に溺れる醜い姿が余計ぶざまに見える、その嫌悪感からだろう。
    そもそも、自分の親が色恋にのめり込んで歓心を買うために翻弄されている光景など、すんなり受け入れるこどものほうが珍しいのではないか。

    自分には要求しているものが親にはできてないとなれば、怒りはまず自分の親に直接向かうのが筋のような気がするのだが、誘惑してる女が悪いと。


    そんなこだわりも、ヒロインにとってみれば振り回されるだけの厄介な手前勝手な彼の心だけのもの。
    心情など語ってくれるでもなし、ヒロインの彼に寄せる好意だけがこのストーリーでは確固たるもの。嫌い大嫌いと言いながらも彼を忘れることのできないヒロインの胸のうちを思うと、何で早く彼女を包んでやれなかったか。自分の乗り越えるべき山が険しかったのもわからないではないが。
    結婚するつもりがここまでこじれる、そして、何が克服の鍵となったか、何となく彼女の言葉に押されて吹っ切れただけに見えてしまい、かつても今も、ヒロインが彼のことを好きではなかったらやめときなさいよとでも言いたくなるような煮え切らないタイプ。
    恋のライバルかと身構えた女性の存在もなんとも腰砕けで土地の売買話が遠くで片付いてしまう。

    結婚を形だけにしたくなかったのか、それともプロポーズまではヒロインの気持ちに、自信が持てなかったのか?
    それにしてはこの彼の台詞は不敵で、自惚れに聞こえる。空威張りだったのか?

    結局両方とも相手のことがずっと好きだったのでしょ、ただ彼が意地でも素直にならなかった、それだけのことじゃないの、と思えてしまう。

    ただ、今まで読んだ麻生先生のハーレクインのうちで最も私の好みの男性、後ろ姿さえも見とれて読んだ。太陽光が似合う。

  • 80

    cmoa

    10年前、バリーの母親が億万長者の牧場経営者・ジョージ・ラザフォードと再婚したことにより、バリーはジョージの息子・ドーソンと義理の兄妹となる。
    バリーは一目見た瞬間からドーソンに心惹かれるがドーソンのバリーに対する態度は冷たかった。
    ドーソンはバリーが送ったプレゼントもバリーの目の前で女の子にあげてしまう。

    しかし5年前、家族でフランスに休暇にいった時、ドーソンはバリーに優しくしてくれた。
    ずっと好きだったドーソンに優しくされたバリーは嬉しかった。
    ところが、その夜、ドーソンはバリーの寝室にやって来て、荒々しくバリーのバージンを奪ってしまう。
    ショックで泣いているバリーにドーソンは

    「お前が俺を誘惑するからだ」

    と残酷な言葉を投げつけ、部屋から出て行ってしまった。
    傷ついたバリーは家を出るが、しばらくして妊娠に気付く。
    1人で生んで育てるつもりだったが、子供は流産。
    以来バリーにとってドーソンは会いたくない存在だった。

    ある日、パーティに出席したバリーの前に、5年ぶりにドーソンが現れ、シェリダンに戻ってくるように言われる。
    両親亡き後、牧場を継いだドーソンはホルトン未亡人からビックホーン牧場の1区画の売買を持ちかけられていた。
    牧場存続のため、水の権利をもつ1区画を手に入れなければならない。
    だが、そのためには、かねてからドーソンに気があるホルトン未亡人との距離をとらなければならない。
    ドーソンはバリーに自分の妹としてではなく婚約者としてシェリダンに戻ってくるように告げるが…


    ドーソンはバリーをすごく愛しているけど、ある理由から素直になれません。
    その理由は最後にドーソンの口からバリーに告げられます。
    プライドも大切だけど、愛する人の前では必要ない。
    そう思いました。

  • 80

    cmoa

    主人公バリーは、あるパーティーに来ていた。
    そこで義理の兄である、ドーソンと5年振りに再会した。

    10年前、互いの親が再婚し、ドーソンとバリーは義兄妹となった。バリーは一目合った時から、ドーソンに一目惚れをし、気持ちを分かって欲しかった。でもドーソンは冷たかった。しかし家族でフランス旅行へ行った日はとても優しかった。だがその夜、ドーソンはバリーを無理矢理襲う。
    その事が原因で、バリーは家を出て、パーティーでドーソンと出会う5年の間、妊娠・流産を1人抱え込み、傷ついた心と体をただ癒やしていた。

    そんな時に再会したドーソンは、ある仕事についてバリーの協力を得るために、呼び戻しに来た。それも婚約者として!
    バリーは戻る事にするが、ドーソンを見ていると、眠っていた愛が目覚め出してくる。

    この先、2人の関係はどうなるのか。この再会は宿命なのか…

    すれ違いや誤解の多い話です。ドーソンにも問題があり、傷ついたのはバリーだけではなかったりで、お互いの心の動きがすごく良いです。
    最後の最後に、お互いの生い立ちや誤解が解けていく過程が、すごくいいですぅ。胸キュン
    泣けるところもあるし、パック購入でも後悔なしっ!!

  • 80

    cmoa

    大好きだった義兄さんのドーソンに意地悪ばかりされていた主人公バリー。
    「やっと心が通じたんだわ」と思ったその日から、二人の人生は悲しいものになってしまった。

    バリーはドーソンの子供を妊娠し、一人で育てる決意を固めるも流産。

    ドーソンは自制心を大切にしていたのにバリーを欲望に任せて抱いてしまい自分が許せなくなる。さらにその後バリーが家出して、妊娠、流産とバリー一人で苦しんでいたなんて…

    その二人が再会して、婚約者の振りをしていくうちに、お互いの気持ちが通じて最後はハッピーエンドです

    評価は4か5で悩みますが、個人的にドーソンはプライドばかり高くて紳士じゃないと思います。最初からもっと優しくできたと思います。

    バリーからのプレゼントを当時の彼女にポイッとあげたり、嫌味を言ったり、いきなりベッドに襲いに来たり…
    人としてどうなの?と思います
    だから4です

  • 80

    cmoa

    お互い親に恵まれなかった義兄妹のドーソンとバリー。

    たぶん、出会った頃から2人は思い合っていたんです!!
    でも、色々な理由で別れてしまう
    そんな2人が互いの擦違いを少しづつ戻していき、最後にはラブラブになります!

    もっと互いの気持ちを言葉にすれば良いのにとモヤモヤするし、そんなに意固地にならなくても…と思う処もあるんですが、なかなかにキュンキュン出来ました!

    2人が再び会うキッカケになるミセス・ホルトンが、とても魅力的な女性で見所です!

  • 80

    cmoa

    いつもの様に引き込まれる描かれ方でした。ライバルと思われた女性もとてもよい人でヒーローの傲慢な態度は父の姿を見た事によるトラウマだったのですね。それでもヒロインに対しての態度は最悪、ヒロインの一途さに感動しました。思いが強かっただけに反発も強かったのでしょうか?その辺は納得できませんがヒロインが幸せに思うならと思えるほど感情移入ができました。

  • 20

    cmoa

    ひねくれるだけひねくれまくりな義兄が「フランスでの家族旅行」でいきなり素直になったのはなぜ?その疑問が解消されないまま進んでいくストーリーに感情移入できないまま読み終わってしまって正直ガッカリです。義兄のトラウマになった父親の姿は合点がいくのですが。気の毒な義兄妹だなと同情はあるけど、う〜ん、なんか消化不良な感じです。

  • 60

    cmoa

    麻生作品の絵が大好きで作者買いです。が、ヒーローがこじらせ過ぎ。トラウマは分かるけど、ヒロインの心も身体も傷付け、これだけ振り回す男となると、感情移入しにくい。ちょっとモヤついて終わりました。ヒーローが訪ねていくと上半身裸の男が出てきてヒロインはシャワー中…というシチュ、HQあるあるの一つだと思う。

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 麻生先生の作品で金髪のヒーローって珍しいけど、いいですね!
    ヒロインが健気です!ヒーローもヒロインを愛しているのに、プライドが邪魔してひどいことばかり。早く素直になればいいのに。何年も経ってやっとハッピーエンド!よかったです。

  • 80

    cmoa

    この作者さんの作品はとても好きです。
    絵といいお話といいハズレがありません。
    この作品はヒーローのヒロインに対するツンデレが酷すぎて…少しひきます。
    愛情からの裏返しだろうと思ってはいても少し限度があるかと思いました。
    にしてもやはりこの作者さんの作品は大きなハズレはありません。

  • 80

    cmoa

    麻生歩先生のハーレクインは健気な女性と傲慢な男性というパターンが多く、「宿命のパートナー」はその典型だと思います。でも男性にもひどい態度を取ってしまう理由があって、いつもそれが気になり購入してしまいます。今回も二人にとって長い年月が過ぎすぎた気はしますが、良い終わり方で満足です!

  • 60

    cmoa

    ダイアナパーマーお得意のヒーローとヒロインですね。最近、ダイアナパーマーの作品になれてきたのか、ヒーローの愛憎表現の激しさに違和感がなくなってきました(笑)でもヒーローがヒロインを勘違いしたとはいえ、最初のアレは例え勘違い女だったとしても犯罪だと思うけどな。

  • 100

    cmoa

    お互いに惹かれていた義理の兄妹。

    それぞれの親の為にトラウマがあった兄は、自分のしたことで妹を傷つけたことを知りショックを受け、自分も傷つきます。

    男女それぞれの傷は、かなり深いものだと思いました。

    ハッピーエンドになって良かったです。

  • 80

    cmoa

    第三者に引っ掻き回される訳でもないのに、言葉足りなくて、いつも誤解により離れてしまう二人にイライラしましたが、最後はハッピーに。
    絵がちょっと苦手だったのと、もっとじっくり深く進めて頂きたかったので、評価4に。全体的には、おすすめできます。

  • 80

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 誰も勘違い野郎を止められない…
    ヒロインをいじめ抜くのがお決まりのダイアナ・パーマーですがこのお話もサンドバックのようです
    ヒーローは二重人格??と思えるほど手に負えません。

  • 80

    cmoa

    主人公の過去の傷と彼のトラウマで二人はすれ違います。
    しかし、一時期の昼ドラに出てくる昔の不良(死語?)のような(--;)

    トラウマが原因じゃなければかなりヒドイわぁ、と思っちゃいました

    最後はハッピーエンドでホッとしました

  • 80

    cmoa

    ホントすごく切ないでもイヤじゃない。屈折したヒーローなのにイヤじゃないなんて…すごい。
    何度読み返しても「やっぱりいい」と思ってしまった。明るくキュンキュンするようなお話の方が好きなはずなのに…心、持っていかれたすごい。

  • 80

    cmoa

    お互いに素直になれず、なかなかうまくいかない2人。ハーレクインの話はウットリするものが多いけど、こんなことが現実だったらけっこうツライかなぁ でもはまります。甘いだけじゃない恋愛を読みたい方にはオススメです。

  • 60

    cmoa

    お互いに惹かれあってるのにすれ違い続けて…
    好きな人に何度傷つけられても嫌いになれない女心
    ヒドイ男だけど最後はプライドも捨てて彼女を追いかけてよかった
    ずっと何年もかかってのハッピーエンドは幸せです

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 このヒーローの愛は面倒くさい
    愛する人を傷つけておきながら、諦めきれず近付いてくる
    素直になれば良いのに
    ヒロインの優しさに救われましたね

ネット上のイメージ

ヒーロー
幸せ
切ない
優しい

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