© ハーレクイン

クリスマスを目前に控えた週末、雪のなかウェンディは幼いハリーを連れ、工場へとやって来た。会ったこともない社長、非情なプレイボーイと噂されるカレンの呼び出しで。ふたりで初めて祝うクリスマスの準備を始めたところだったのに…。ウェンディは亡くなった隣人の子供、ハリーの後見人になったばかりだった。話しながら歩いていたふたりは、不注意で待ち合わせ場所にいたカレンにぶつかってしまう。瞬間、ウェンディのなかを電流が走った。この感情はいったい…!?

ハーレクイン 幸せのジングルベル

| ハーレクイン(出版)

立ち読み
Ebook販売元 : コミックシーモア

ハーレクイン 幸せのジングルベルのレビューが0 件あります

レビューを投稿する

20件のネット上の評価があります

  • 100

    cmoa

    涙が何度も搾られて、間違いなく主人公はハリーだと思ってしまう。親を喪い、自分のこの先が漠然と孤独と恐怖と不安とに揺れるまだまだ親が必要な男の子。ヒロインはHQには普通に居る愛情溢れる育ての母を精一杯務めている。
    もう、これだけで、私の胸は詰まってきて苦しくて、HQなんだから幸せになれると決まっているんだからと、自分に言い聞かせながら読み進める。
    クリスマスシーズンとなると、思い出すのはディケンズの、クリスマス・キャロル。冒頭から、スクルージ扱いされたのが、ヒロインのお相手カレン。
    ヒロインとハリーの慎ましいけれど一生懸命な生活ぶりと、ハリーの心の中の家族を求めてやまない強い思いが、家庭の愛情溢れる空間を、かつて暖かいと思えなかった、自身も幼時を過ごした、まさにその家の中に、カレンも一員となって作り出す。自身の姿をハリーの中に見出だして。差し出す手の絵が象徴的。
    胸の張り裂けそうになる、ハリーのママやパパを欲しいと思ういじらしさが、祈りを通り越して訴えかけてきて、本当に読んでいてこたえてきて、お話とわかっていても、結論に早くたどり着きたくて胸がはやって、集中して読み進めてしまう。
    カレンは終始、少しも悪い人じゃない。ただ、家庭をこれまで持つなど考えて来なかった。

    スクルージは誰?
    ストーリーの悪役は最後まで悪役。

    あの父親がここのスクルージなのだけれど、本家のクリスマス・キャロルなら自分の非道ぶりを反省するのだから、最後までその悔悛の姿の描写なき強つくオヤジぶりではスクルージにもなれない。

    人物の絵は全く好みではない。しかしいいお仕事ぶり。人物以外は、特に厚い雲の立ち込める冬の町の景色など見事。
    翻訳調の独特な言葉の選択でハーレクインの原作が横文字文学(!?)であることありあり。そこが、味わい、というかアクセントになっている。それに、スモア、恥ずかしながら初めて知った。(どんなものが検索したくらいだ)せめて絵か言葉説明欲しかった。そこも含め、町のお菓子工場の企業城下町の絆と共にいい味だしている。
    ドラマによく、聞きたくない、などと耳を貸さない場面があるが私には疑問符。

    メイン二人の関係に山谷がさほどあるわけではないので、ハラハラドキドキな関係を見守るような話ではない。

    カレンを巡る噂が事実に反していることをもう少しすっかりビジュアルで確認したかった気持ちはある。

  • 80

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 ヒーローが子供に対して誠実で愛情深いのがステキ。
    ヒロインもシングルなのに、まったくの他人の親になるなんてすごい。もちろん物語りだけど。
    ベルが鳴るたび願い事を言うなんて、試してみたくなるようなエピソードで本当にかわいい。
    愛が溢れていて泣けてしまった。
    ただ、絵はほんと苦手なので星4つで。

  • 80

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 題名通りのお話しで、幸せな気持ちになりました。敏腕ヒーローは恋の前には形無し?だし、ヒロインは優秀な女性なのだろうけど、良い意味で感じさせないかわいらしい人。そして、子供が子供らしいお願いをしていて、自分にもそんな願い事をしていた頃があったなぁと、心が洗われるようでした。

  • 100

    cmoa

    天野なすのさん好きです。
    最悪な出会いと人でなしなヒーローがとても多いHQにおいて、こんなにいい人はなかなかいません。クリスマスストーリー故かな。
    とにかくラストまで滑らかな展開で、つんのめり感や失速感というストレスがなかったことを幸いに思います。
    賢いハリーが可愛い。みんな幸せになれるね

  • 100

    cmoa

    天野先生大好きで読みました。物語はハリーが可愛いだけでなく天使のように2人を見えない糸で繋ぐように、そしてカレンとウェンディの、主役2人の素敵な人柄がクリスマスにふさわしい優しいムードで物語を進ませてくれました。原作者さんも素晴らしいですが、天野先生の画力でさらに素晴らしい作品でした。

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 とっても温かい優しい話です!ハリーが可愛く健気!母親がなくなって悲しいのに笑顔で周りの人を和ませます。出て来る人が皆好い人たちで悪人が1人も出て来ません。クリスマスにピッタリの幸せな話しでした。

  • 100

    cmoa

    絵も素敵!ハリー可愛い〜!なんだか心がほっこり。ヒーローカッコいいーなー!マフラーなびかせて...素敵〜。ヒロインも可愛いプラス綺麗。にゃんこもナイス!三人がずっと幸せであって欲しいわ〜。はぁ〜ほっこり。

  • 100

    cmoa

    クリスマスが題材になるお話ってそもそもハートウオーミングなものが多いけど、これはそのなかでもピカイチ!
    善良な人しか出てこなくてでも切なくてほのぼのとしていて最高でした

  • 100

    cmoa

    こう、燃え上がるような展開も関係でもないけどずっと優しい世界が広がっていて泣けました。
    じんわりと心にきて浸れる物語でした。
    クリスマス辺りに読みたかったかも(笑

  • 60

    cmoa

    クリスマスキャロルのように、愛あるお話。ラブロマンス要素は少ないので、ドキドキや胸キュンはないですが、幸せなお話です。絵がちょっとゴツくてあまり色気がないかな。

  • 60

    cmoa

    内容とは関係無いけど、雪の日に肩車って危なく無いかい?ラスト間際でヒロインが怒るシーン。何故なのか読んでも解らない。Mrマッコイがやる事を言わなかった事?

  • 80

    cmoa

    心があたたまる素敵なお話です。カレンの
    ナイトぶりも良いし、ウェンディの人柄も!ハリーは可愛いいし。絵が個性的なので好き嫌いはあるかもしれません…

  • 80

    cmoa

    ハーレクインとしては地味ですが穏やかであたたかいお話でした。子供に寄り添うことで自分の心の傷も癒されていく様子がとても良かったです。

  • 100

    cmoa

    HQなのに嫌な人間関係とかもなく、ヒーロー&ヒロインも性格良くて子供もいい子なんて珍しい!読み終わったあとに満足感ありました。

  • 100

    cmoa

    いいお話でした。クリスマスのイメージは日本のものよりずっと厳かでしょう。もう一人の小さなヒーローの願いが叶って良かった。

  • 80

    cmoa

    HQあるあるの話ばかりに飽きていたので 子供の願いを叶える素敵なお話に癒された感じ 猫もいい味を出していて可愛かった!

  • 100

    cmoa

    恋愛で盛り上がるHQというより、引き取る子供を通して信頼や愛情を深めていくお話でした。読んで良かったです。

  • 100

    cmoa

    良かった!
    ハリー可愛い!!
    色々中途半端感が無い訳でも無いんだけど、全体的には幸せ感漂う良いお話でした。

  • 80

    cmoa

    心が癒されて温まるお話
    少年が願いも叶い更に良かった
    ネコが跳んだ時の顔が面白かったー

  • 100

    cmoa

    読み終わって、とても幸せな気持ちになりました。街の人の優しさが素敵だなと思いました。

ネット上のイメージ

可愛い
幸せ
子供
ヒーロー
優しい

イメージの近い作品(ランダム)

  • ハーレクイン 告白は結婚式で
    産科医マーティは事故で母親を失った赤ちゃんの面倒を、職務を超えて熱心にみていた。やがて父を名乗るスペイン人の外科医カルロスが現れる。自分に娘がいることを知らなかったカルロスは、思いつめたあげくマーティに、自分と結婚して娘の母親になってほしいと申し出た。子供のためだけに結婚するなんてあり得ない。でも、その提案は限りなく魅力的だった。母親になること――それは、マーティが何よりも望んでいたことであり、決して実現できない夢なのだから…!
  • ハーレクイン 嘘と嘘の間
    美しいイタリア人実業家の夫レオ、かわいい息子と娘――ブルックは絵に描いたように幸せな結婚生活を送っているはずだった。けれど、偶然義父母の衝撃的な会話を耳にしてしまう。レオは、かつて婚約していたフランチェスカを実の兄に奪われたのだという。信じたくない…夫が私ではなくずっと兄嫁を愛していたなんて。義兄亡き今、フランチェスカを慰めるためと言い訳して、レオは兄嫁の家を今夜も訪れている。私はこのまま見て見ぬふりをしなければいけないの?

イメージの近い作品(知名度:高)

  • ハーレクイン 涙の誕生日
    夫の死後、7歳の息子アレックスとふたりで暮らしてきた看護師のフルールは、友人の勧めもあって2年ぶりに職場に復帰する。ところがフルールは、復帰1日目にして早くも失態を演じてしまう。蘇生室に運びこまれた患者の様子に夫の最期の姿を重ね合わせ、適切な処置もできないまま、部屋を飛びだしてしまったのだ。新任のイタリア人医師マリオはそんな彼女に激しい怒りをぶつけてしまう。すっかり自信を失ってしまったフルールのもとに、その夜マリオがやって来て!?
  • ハーレクイン 愛は白馬に乗って
    アビー・コンウェイはずっと信じていた。ハンターは私のもとに必ず帰ってくると。そして今、7年間待ちつづけた彼が目の前に立っている。でもアビーには彼の現れた理由はわかっていた、自分ではなく息子のタイラーに会うためだろうと。7年前アビーが妊娠してるのを知りながら、ハンターは突然この街から出ていった。ところが、学校から帰ってきたタイラーを見ても彼はなんの反応も示さない。アビーが息子に「あなたのパパよ」と告げると、ハンターは驚きの声をあげ…!?

イメージの近い作品(最近)

  • ハーレクイン 砂漠の天使
    ここ、アラブの国ラマルハムラでルーシーは砂漠に車を走らせていた。彼女は結婚式の直後に財産を持ち逃げした夫を追って、この地へやって来たのだ。けれど見知らぬ土地で心身ともに疲れ果て、ルーシーは事故を起こしてしまう。激しく横転した車が炎上する寸前、間一髪で力強い腕に助けられた!ルーシーを助けたのは、天使のように美しいこの国の王子ハニフ。さらに彼は、自分の宮殿に傷ついた彼女を保護しようと申し出て--。
  • ハーレクイン レオパルディ家の掟 Ⅲ 銀色の夜に抱かれて
    アニーの前に突然現れたファルコン・レオパルディ。彼の目的はすぐに直感して分かった。アニーは彼の血縁のアントニオにレイプされていた。そして、望まない妊娠だったとはいえ、生まれてきた息子のオリヴァーを彼女は愛して育てていた。その息子を、このファルコンはひき取りに来たに違いない。だが、彼はアニー親子をレオパルディ家のあるシチリアに連れて行きたいと申し出てきたのだ。アニーの心の奥で叫んでいた!「そんな誘いにのってはダメ!!」と。