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生まれや階級に左右されるこの世の中を僕が否定してやる!貴族階級が支配する19世紀フランス。愛を知らずに成長した、材木屋の息子ジュリアン・ソレル。かつての皇帝ナポレオンの立身出世に憧れる彼は、持ち前の頭脳と美貌で貴婦人を誘惑し、成功への切符を手に入れるが……実在の殺人未遂事件を素材に、恋愛心理の分析と政治思想を盛りこんだ、フランス文学の代表作を漫画化!

赤と黒 ─まんがで読破─

| イースト・プレス(出版)

84

非常に良い

26件のレビュー
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赤と黒 ─まんがで読破─のレビューが0 件あります

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26件のネット上の評価があります

  • 60

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    『赤と黒』と言えば、最近はキム・ナムギル主演の韓国ドラマと答える人がいるのかもしれないが、これはスタンダールの書いた古典を漫画化したもの。 癖のない読みやすい絵で描かれており、厚みも限界まで薄くしあがり、とりあえず物語の骨子をつかむのに最適の商品になっている。 小説版を読むかどうか迷っている方は、これを読んでから決めるという手もある。 わたしが『赤と黒』のタイトルを初めて耳にしたのは小学生の時で、石原慎太郎の愛読書としてであった。 確かに、石原好みだろうと思わせる物語である。主人公ジュリアン・ソレルは、少年漫画の主人公によくある、自信過剰で異様にプライドが高く、それと裏腹の強いコンプレックスを抱えており、昭和の日本人が良く理解できるタイプの男である。 彼の夢は立身出世してひとかどの人物にのし上がることだが、彼が考えるひとかどの人物が、立派な仕事をするとか、歴史に名を残すとかではなく、他者に敬われる人間という完全他者志向モデルであったため、いつのまにやら一番手っ取り早く他者にちやほやされる方法、すなわち恋愛での勝利を選んでしまって自滅するというお話。 青年漫画に良くあるパターンである。

  • 100

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    内容は、(1830年ごろの)平民の青年と貴族の婦人のいわゆる恋愛話。それを核にして貴族社会の欺瞞をあらわにするという構成です。まぁ青年自体も結構裏表があって野心家な設定ですけど、単純な恋愛話としておもしろいです。このシリーズの大部分に言えることですが、内容の概略の把握するのに非常にすぐれています。とくに原書が文語的なものや思想上難解なものの場合、有用性は高まると思います。この「赤と黒」においても同様に2時間もあればストーリーの概略がつかめてしまいます。キャラも丁寧に描き分けてあってマンガとしても良い出来だと思います。ただし、こういった内容のものは概略だけわかれば用が済んでしまうような文献と違い、小説として細かな描写を楽しむことが本当の醍醐味なのではないかと個人的には感じます。そういった意味で、これを読んで興味を惹かれた人は小説版も読まれることをお薦めします。上下分冊で量は多いですが、描写の一つ一つ、作家の力量を感じて違った意味で感銘を受けると思います。

  • 100

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     ナポレオンの鮮烈なイメージ、野心と恋愛、平民と貴族、見事におりなした愛憎劇。 内容を考えて見るとあっさり書かれているけど、原作には深い書き込みがあることを思わせる、背景がよくできてる感じがするまさに「漫画で読破」らしいよくできた本だと思います。 タイトルの「赤と黒」一番最初にその説明はある。 でも他にフランス語で「Rouge et Noir」でトランプギャンブルの一種を指したりルーレットのギャンブルのイメージもある、というのは違和感がないのでそんなイメージも持っているといいかもしれません。 いやこれは、とにかく漫画で読んだだけで原作の方にかなりの描写があることが伝わってくるので原作には一度触れたいですね。 実は、子どもに読ませる本としてこのシリーズを集めているのですが、そういう意味ではやや性描写っぽいところがあるので★一つ削ろうか悩んだのですけど、完成度から考えてできませんでした。 

  • 100

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    一昔まえ、岩波から出ている赤と黒を読んでいて、途中で挫折した苦い経験を持っていた私ですが、これは漫画だけあってすらすら読めました。内容も物語の主要な部分を上手に消化していて、特に不整合なところも無く、よくまとまっていると思います。(きちんと小説を読んだ方は、納得のいかないところもあるかも知れませんが…)ナポレオン主義の主人公と言えば、古典文学にはよくありがちですが、自分の学識だけでなく、色気をもって、貴族界での立身出世を狙う野心家の主人公は大変ユニークでしびれました。 ちなみに今回は絵が段違いにきれいになっています。このシリーズのちょっと癖のあるところが私はなんだか苦手だったんですけど、大分それも無くなって、見やすくなっています。これからにも期待したいです。

  • 80

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    中学生のときにエミリー・ブロンテの「嵐が丘」を読んで猛烈に感動したことを今も憶えているが、「赤と黒」も当時の多感な時期に読むべきだったと、今回まんがで読んで思った。ジュリアンのような徹底した上昇志向の人間というのは、逆にある意味清々しさを感じるが、私には若いときに読んだマーカス・ヴァン・ヘラーの「アダムとイヴ」というポルノ小説を思い出させた。若い貧しいカップルがお互いの夢を実現するために別れて、セックスを武器にして出世していきお互いの夢がかなったとき再び会うが、もう昔の二人には戻れないことを悟りながらのさりげない会話が忘れられない。今から恋愛小説はしんどい。

  • 100

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    主人公は下流の出で勉強家で野心家のイケメン…とくればかなりヤナヤツなんだが、これがなかなか面白いヤツ。野心家のクセにけっこうピュアな性格で、高いプライドゆえにたびたびトラブルに見舞われちゃうのだ。二人の魅力的かつ対照的な貴婦人も素晴らしい。時代や社会に翻弄されながらも、情熱と意志を失わない三人の生き様を見ると、「んーなの関係ねーよ」と感じる。恋と愛と政治の教科書に認定したい。中高生も中高年も必読だッ。

  • 100

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    決闘の動機は数学者ガロアとは全く違い軽薄だとは思ったが、主人公ソレルの心は気高い。 このような野心を抱き生きる人はこの世の中にいかほどいるだろう。 陪審員の前ですら、自分の高貴な心を欺瞞、貴族の名誉、地位を守るための廃頽に抗う精神。ついには死んでしまうのだが、死をも恐れない人ならば、欺瞞なぞ目にもくれないのであろう。マチルドの愛から、愛とは何だろうか、改めて考えさせられる素晴らしい名著。

  • 100

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    貴族界の立志出世が主だが、反面、恋愛についても一つのテーマとして取り上げられている。恋焦がれる女性を手に入れるには?主人公ジュリアンは一つの恋の真理を伝えている。大概の男は...、「好きだと言えば、女は惚れると思っている。」でもそれは大間違いで、男の告白(エゴ)に女は貞操の危機を感じてしまい、逆に心を閉ざしてしまうんだということ。納得!!! 恋愛苦戦中の貴方、一見する価値ありですよ。

  • 80

    cmoa

    中学生くらいのときに古典文学をいくつか読みましたが、そのときは《読み切ったで〜!!》という達成感のみで、感情移入とかは全くなかったのですが、このトシになって改めてマンガで読んでみたら、ちょっと滑稽にも思えたけどより深く内容について理解できました。下層階級からの下克上成り上がりストーリーですが、最後の最後で自らの出自を真っ向から受け止めることができた主人公に拍手です

  • 80

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    原作が、まんが向きなストーリーだと前々から思っていたが、フランス文学の、ごてごてした装飾部分を上手く整理して、読みやすい。ドラマチックな展開を楽しめる。ただ、里中満智子版(マンガ世界の文学シリーズ)のほうが心理描写が絶妙で、ジュリアンの、恋と野心との絡み合ったどうしようもなさ、人の心の恐ろしさが堪能できると思う。

  • 80

    cmoa

    知力と美貌を武器に、ナポレオンに憧れ成り上がろうとする青年。平民の彼は赤(軍服)と黒(僧服)に出世の道を見いだし、野心のままに登っていこうとしますが…。最後に見いだしたものは真実の愛。野心の果てに確かなものを知ったのは、やはり人間には愛情がいちばん尊いってことなのでしょう。死んじゃえば仕方ないのに。

  • 100

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    まさに時間を忘れて読んでしまいます。1人の平民が、ナポレオンのように立身出世を目指す物語です。ちなみに赤というのはフランス軍の軍服で、黒というのは宗教関係者の着る衣装の色です。赤と黒のどちらかで出世しようと懸命に頑張る主人公。最後には、衝撃的な結末が待っています。まさに傑作と言える1冊です。

  • 100

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    高校生の時にジェラール・フィリップ主演の「赤と黒」をTVでみて感動して原作を読みました。この漫画はかなり忠実に書かれていました。もう一度DVDを見たいと思いました。私はレナール婦人が好きですね。「パルムの僧院」も見た記憶があるのですが内容を忘れてしまいました。

  • 80

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    本の整理をしている時にみつけて読み始めた。昔読んだ小説の内容がほぼ忠実に漫画で再現されているほか、人生経験を積んだ現在、かつて感じた作品への印象が大きく変わっていたこともあってもう一度活字で読みたくなった。今度は光文社古典新訳文庫で読んでみようと思う。

  • 100

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    何度も挑戦して読めないでいた小説をマンガにしてくれてありがたい。わかりやすいです。頭脳明晰な美青年が才能を使い成り上がり、最後に墜落する人生にならないためにはよい思想と出会うことと感じました。なんでも買える日本でしわあせになるコツが書かれてました。

  • 60

    amazon

    終わり方がなんとも気色悪い。罪と罰もそうだけが、名作の一部はなんともちょっと病んでる作家が書いたとしか思えないものがある。これもその一つ。真実の愛を分からない冷めた青年の飽くなき出世欲を描いている。漫画で読む程度で十分だと思う。

  • 80

    cmoa

    フランス文学を代表する名作スタンダールの赤と黒がテンポ良くわかりやすく描かれています。優れた学識と美貌の青年ジュリアンはナポレオンに憧れ、激しい野心の炎を燃やします。軍服の赤か僧服の黒か…最後まで目が離せません

  • 100

    amazon

    まんがで読破シリーズは、いくつか読みましたが、読みやすい絵柄とそうでないのとあります。この赤と黒は、少女漫画っぽい絵柄で、話の流れを見るのにわかりやすく良かったです。気に入りました。

  • 80

    amazon

    読みやすさはありましたが、全体のできとしてはまあまあと言った感じがしました。原作で読むとわかると思いますが、ジュリアンソレルの野心がもう少し出ているといいかなと思いました。

  • 60

    amazon

    スタンダールの作品はこれまで読んだことはありません。軍服の赤と僧侶の黒。結局は権力を手に入れるための手段。恋愛すら。自分をどう見せるかの手段。ああ、怖い怖い。

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恋愛
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