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2002年8月10日、M8.8の京浜大地震が発生。都内の通信網、道路交通網などはすべて麻痺し、東京は壊滅的状態に陥った。大災害の対処に追われる民自党幹事長・柳拓磨は、箱根に滞在中の息子夫婦と孫・舷一郎の安否を確認するよう、秘書の地道行男に依頼。だが、そのころ箱根では富士山噴火の情報が流れ…!?日本を襲った未曾有の大地震は、国土を真っ二つに割り、誰も予想だにしなかった“未来”をもたらした…!! かわぐちかいじが描く、衝撃のノンストップ・クライシス!!

太陽の黙示録

| 小学館(出版)

82

非常に良い

25件のレビュー
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Ebook販売元 : コミックシーモア

太陽の黙示録のレビューが0 件あります

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25件のネット上の評価があります

  • 20

    sakuhindb

    やっぱし、かわぐちかいじ作品。どうもこの作者の右傾思想っぽい考えには賛同しがたいし、日本のように資源の無いような国を中国が占領するとは思えないし、現実のアメリカだって単に日本を体の良い便利な基地に使っているだけだし、日本の資源が目的で動いている訳ではない(第二次大戦終了間近のソ連だってそう)。現在は領海問題や資源問題で、確かに一瞬即発や、悶着が起こっているとはいえ、かわぐち作品は、あまり敵国事情とか、日本の現状とかに触れている形ではないのだし、そういった意味ではテーマ性やシミュレーション製性はともかく、作風自体には惹かれるものはないし、紛争国の現状や映像を見てみると、本作のようなものになるのはあまり想像できないし、天災に紛れて、国家を手中に収めようというのも、中国がそこまで姑息でセコイ国だとは思わないし、日本だって、こういった現状に関する危機管理だって、もう少しはしゃんとしているはずである。そういったキャラクターの憂いを秘めた表情もどうにも、危険思想を含んでいるような感じがするし、外側の世界をあまり見ていないような感じなのだし、外側を見ず、内側だけというのは日本人の悪い意味での村社会が出ているようにしか見えないし、感動したというよりも、こういう連中を増やさないようにすることが重要だという印象しか持ち得なかった。神戸の震災の後、日本政府が神戸に何もしてくれなかったという部分も突いてはいるのだけど、「それだけ」であり、わざわざ混沌を起こして、国内を混乱させようというような作風にしてしまっている辺り、作者は「事実は小説よりも奇なり」という言葉が判っていないようにすら思える他のかわぐち作品に比べれば、まだマシだけど、それでも、あまり良い印象は受けないし、作風も作風だし、マイナス印象の方が強いのも確か。

  • 100

    manga_review

     「日本人のアイデンティティー」
     他の人のレビューでもあるように現代版三国志です。登場人物の名前を見れば、簡単に分かることですけどね。

     大地震で日本が東と西に分かれ、中国とアメリカが日本を占領し、日本人が自分の祖国を失い、しかし日本人である誇りを持ち続けている人々の姿が主に描かれています。

     先日の東日本大震災が起きた時、私が真っ先に思い浮かんだのがこの漫画です。同じ大震災で大打撃を受けた今の日本に海外から手厚い支援が多く送られてきています。これが太陽の黙示録の冒頭部分と私の中で被って、まるで現実で、これからの日本の未来を予言しているかのように思えます。

     漫画では事実上日本がなくなります。しかし、多くの元日本人は日本の精神を忘れず、むしろより強く持ち続けている。国とは国土でありその上に人が立つものである。昨今の日本の国を想う力が弱まっているこの世の中に物申すように、もし日本がなくなってしまったら、その時日本人は日本人でいられるのだろうか、日本の心、日本人としてのアイデンティティーを忘れないでいるだろうか。

     今の日本の状況と重なってみえるが、漫画はフィクションなので、現実にはあってほしくないと願うばかりです。

     今、読むべき漫画はこの太陽の黙示録です。オススメです!

  • 50

    manga_review

    大震災によって日本が東西分裂した近未来の政治を描いた群像劇。

    全体を通しての感想は、「無味乾燥」。震災で東西分裂、という設定自体はぶっ飛んでいてインパクトに溢れるが、その中で活躍する人間たちは極めて現実的。柳や宗像等、ある種のカリスマ性を付与したキャラクターが何人か出てくるが、ヒーローたり得るには能力が突き抜けていない。メタンハイドレート、日米中外交等、現実世界でも話題となる政治テーマを正面から描いている部分はリアリティがあって面白いのだが、裏を返せば、ワクワクドキドキする新鮮味に欠く切り口とも言える。

    また、決定的な欠陥は、物語の主張がはっきりしないこと。親米か親中か、格差容認か格差拡大反対か、自由か平等か、善悪東西2項対立を提示しながら、この漫画は答えを与えない。あくまで空想の箱庭の出来事を淡々と見せていく。よって、頭の良くない大多数の読者からすれば、「で、結局どうすればいいんだよ」となってフラストレーションが溜まってしまう。キーチ、サンクチュアリ、デストロイ&レボリューションのような世直し漫画の方が痛快さを与えてくれる。

    かわぐちかいじ作品全般では、非現実世界の中で政治や世の中の仕組みをリアルに描き出す。そのリアルの良し悪しということだろう。絵は完成形なので、文句はない。

  • 100

    manga_review

    素晴らしい面白さです。「論より読むべし」で終わりです。

    それではレビューらしくないので、かわぐちかいじ氏の他の代表作と比べて、この作品が優れていると思う点を考察してみました。

    この作品でも、かわぐちかいじ氏の他の作品と同じように、軍事的政治的なできごとがどんどん起こります。
    この作者の場合、軍隊などに興味のない人にはよくわからない軍事的でマニアックな展開が続いて、グダグダになることが時々ありますが、この作品に関しては、そういうところはほぼありません。

    なぜなら、軍事的政治的な出来事に対する、指導者の思惑や感情がわかりやすく描かれているからです。
    軍事や政治に明るくない読者でも、その出来事に対して各指導者がどんな気持ちでいるのか、ということは感情的に理解できます。
    それなので、専門的で理解できない用語等が出てきたとしても、それほど気にせずに読み進めていくことができるのです。

    ヒューマンドラマの部分が根底にあることが、この作品をものすごく読みやすくしています。

    個人的に、かわぐちかいじ氏の最高傑作だと思います。

    もちろん、エンターテイメント作品としても最高におもしろいです。
    文句なしの10点です。
    未読の方はぜひ読んでみてください。

  • 20

    sakuhindb

    基本的にこの作者の作品テーマは個人賛歌と現状の破壊。その破壊も、既得権を持たない者が力を得るために破壊する、そして新しい既得権を前述個人が得る、という意味で、扱うアイテムこそ違え、テーマとしては、「自分が活躍できない現代なんて壊しちゃえ。んで、新しい世界を作って、そこでは俺が一番偉いんだぞ」ということだけなのだ。ところがたいていの場合破壊しすぎて、リアリティのある再構築が出来なくなり、手放してしまう。手放した結果がなんとも釈然としない結末だ。「面白くない現代」が、実は個人の理想や想像力では到底カバーできないほどの複雑な構成をしていることの認識が足りない。「ごく少数(或いは単数)のカリスマ的存在」に他のみんながついてくる図は、所詮自分以外の人間など働きアリでしかないという世界観の現れだ。まぁなんかボロクソだけど、そのくらいこの作者の作品ってどれもこれも一緒なのだ。それも、悪い要素が。

  • 80

    cmoa

    大地震によって日本が二つに割れてしまう、その混乱から新しい指導者が生まれて行く過程を三国志をモデルに描いた作品。かわぐちかいじ先生らしくキャラクターにも魅力があり考えさせらる事も多く良い作品なのは間違いないです。
    特に主人公の民衆を引き付けるエピソードの数々は素晴らしいですね。まるでアジア独立を闘ったリーダー達を想像してしまいます。ガンジーが近いかな・・。
    ただジパングや沈黙の艦隊とは違いアメリカ様をやっつける爽快さがこの作品にはありません。それを求めている人には辛いと思います(笑)。
    理想の国とは理想のリーダーとは?現実にそれが存在してもそこにいる大衆はちゃんと理解してくれるのか?そんな事がテーマです。
    もしかしたら過去の作品以上に政治とか歴史が好きな人向けかもしれません。

  • 100

    manga_review

    9年前、読んで鳥肌がったったのを思い出します。
    そして今回の震災。かわぐち氏は預言者かと思ってしまいました・・・。
    政治・軍事・社会情勢を絡めた漫画を書かせたら、いま、氏以上の方はいないのではないかと思ってしまいます。

    一番身震いしたのは台湾編ですが、このいわゆる「群雄編」はどの話もハズレはないと思います。トータルでは主人公から脇役にいたるまで人数は多くなりますが、どの人物もキャラがたってます。引き込まれます。

    とにかくリーダーシップはなんたるかを教えてくれる漫画だと思いますが、
    いま右往左往してる政治家・企業トップのみなさん、漫画と思って蔑まず読んでみてはいかがですか?

    麻生さんは読んでるかな・・・。

  • 60

    manga_review

    大災害によって日本が南北に分断された近未来を舞台に、中国とアメリカの支配を脱し「新しい日本」を創り上げようとする人々を「2人の指導者」を相対させながら描く。

    阪神大震災・新潟中越地方地震・そしてインド洋の大地震による大津波・・・。
    関東もそろそろ危ないなと意識せずにはいられないところにこの漫画である。
    「天災は忘れた頃にやって来る」と名言を残したのは寺田寅彦だが、こういった大災害も普段の準備と用心で完全に防ぐことは無理としても多くの生命を守れるのではないか。
    2人の異なるタイプの指導者の対比は「かわぐち作品」に共通するものだが、「沈黙の艦隊」よりもこちらのほうが現実になりそうだという点でより目が離せないのだ。

  • 100

    cmoa

    かわぐちワールド全開の、スケールの大きい作品です。
    あまりモバイル漫画は長編を読まない私ですが、これはあっというまに読み進めてしまいました。

    内容は、単なる天変地異・災害ものではありません。
    だからサバイバルシーンは少なく、むしろ壊滅的に被害を受けた日本のその後の世界を重点的に描いています。

    外交、政治、経済、教育、エトセトラ・・
    それぞれの分野の駆け引きも面白いです。

    何もかもなくした時こそ大切なものは何か、この作品はヒステリックな激情を極力抑え冷静で公平な視点から描かれているので、読み手に考えさせることが多くてかなり読みごたえあります。
    おすすめです。

  • 80

    manga_review

    日本が真っ二つにわれた未来において展開する現代版三国志。
    三国志に出てくる英雄の名前からとったキャラが多いです。

    さらにそこはカイジ作品。
    米中や国連などの国際政治の主要アクターが登場し、それぞれの思惑で介入していきます。

    国家を失った日本人はどんな選択をするのか?
    日本はどうあるべきか?
    未来の日本の答えがここにある!!

  • 100

    cmoa

    今まであまり考えなかった民族問題、国際問題、実際諸外国でおこっている例に近いものを出しながら、日本の「もしも」を考えさせられ感じさせられる作品。

    日本という枠組でなく世界とからませる内容にリアリティがあり政治、民族意識、島国の安定した独立国家が分断されたことによる外からの関与。リアルに「もしも」を感じさせられました。

  • 30

    manga_review

     設定はいいとしても毎度のごとく作品の題材が同じで話を大きく描写しすぎ.作品を変えても絵柄が同じで人物が異なる役を演じているので違和感を感じるしマンネリ.

     サバイバルのほうが好み.同作者の作品は面白くなるのかな面白くなるのかなと期待して読んでいても期待を超えるような面白さになった試しがない.期待するのに疲れた.

  • 80

    manga_review

    タイトルがやや変わってまだ完結していないので、少し不安な点もありますが、終わり方によってはこの作者の最も面白い作品になるんじゃないだろうかと楽しみに単行本を待ってます。三国志のストーリーや登場人物がモチーフになっている所も多々ありますが、別に知らなくても楽しめる面白さは、やはり天才だなと思いました!

  • 100

    cmoa

    フィクションとはいえ今後実際に起こりうるようなリアリティがあります。東日本大震災よりも大分前に出版されているのですね。。人間の描写、外国政府の介入や移民問題、内容もとてもリアルに力強く描かれていて面白いです。無料分まで読みましたが是非続きも読もうと思います。

  • 100

    cmoa

    東海大地震とか、話題になっている実際にありそうなストーリーですが、ただそれだけじゃない。大震災の後の展開が速く、スケールの大きな話にできあがっている。大震災で南北に二分されてしまった日本と、その後の外国による統治。話が面白くて次の話を待ちわびました。

  • 100

    cmoa

    民族問題や政治、経済などあらゆる現状の問題・課題について、深い洞察のもとに描いている壮大な漫画です。集団的自衛権について日本が歴史的な判断を迫られて今こそ、多くの人に読んでもらいたい作品だと思います。感動で、何度も涙しながら読みました。

  • 80

    sakuhindb

    自分が日本人なんて、当たり前すぎて考えないけど、この漫画は日本人であることを考えさせられる、いい漫画だと思います。今はほんと、アメリカありきの日本だから。

  • 100

    cmoa

    未曾有の大震災、死と隣り合わせの混乱や発狂、そこからの苦しみを伴う復興、言葉では表し尽くせぬ、重厚な読み応えのある作品でした。

  • 80

    cmoa

    ですが、続きが読みたくなりました。震災によって壊滅的なダメージを受けた日本、その中で懸命に生きる人々を描いた作品です。

  • 100

    manga_review

    大震災により日本列島は琵琶湖を裂け目に真っ二つに・・
    壊滅状態に陥った日本を待ち受ける未来を描いた衝撃作。