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何者かによって“球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。

不滅のあなたへ

| 講談社(出版)

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Ebook販売元 : コミックシーモア

不滅のあなたへのレビューが0 件あります

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82件のネット上の評価があります

  • 100

    sakuhindb

    【良い点】・各キャラの人物像が非常によく形成されていると感じます。それぞれのキャラクターの生まれ育ちや、それの反映された部分も含んだ各人の物事の好き嫌いの差異なども含めパーソナリティの形成が非常にうまく、よくこれだけ大きく異なるキャラクターを幾人も作り出して描写することができるなあ、と感心します。また、こうした主要キャラクターはみななにかしら性格的に癖のあるキャラクターである、というわけでもないですが、しかしながら魅力やキャラの立ちがちゃんとよく感じられるところも好印象です。顔の造形の描き分けもちゃんとなされています。 こうしたキャラクターの多様性は「不死身の存在が幾世代の長期間にわたって人間と関わり続けて人類の根本的性質を次第に感じ悟っていく」という主人公の変化の基礎となる部分なのでこれがしっかりしているということは主人公の長期間にわたる心境の変化も高い説得力をもっている、といえるのではないでしょうか。・不死身の主人公の体験を描く、という体できわめて巨大なスケールの世界描写をうまく成功させている点。 指摘される方もおられるように、これは手塚治虫の『火の鳥』のように人類にできる規模を超越した視点から人類及びそれを含む世界を俯瞰してこれを描写するというお話です。これを「手垢のついた古いテーマ」と評価する向きもあるかもしれませんがそう断じるにはこのお話はあまりにも個々のエピソードが丁寧に描写されているし、それによって、この漫画作品を同様の作品たちの中で論じるにしてもお粗末な出来だとはとても言えないものになっているだろうと私は思っています。つまり、包括的な世界を描く作品たちのなかでも、この作品は個々のエピソードを高い精度で丁寧に描くことによって読み手に新鮮・斬新なお話を読んでいるという印象を与えることに成功している、といえるのではないでしょうか。 こうした意味では、森薫の『エマ』を思い出します。かの作品では近代イギリスでの貴族の長男と一メイドの間の身分違いの恋愛というものを描いていますが、こうした手垢のついた使い古しのテーマを膨大な資料を基にして当時の街並みや貴族屋敷の内装・調度品といった舞台装置を極めて緻密・正確に描く(こうした当時の状況に対する高精度の理解は登場人物同士の会話(セリフ回しや彼らがどんなことを当時の世相として年頭において会話をしているのか、等)にまでも反映されています)ことで、物語の説得力・没入感には類似の他作品とは一線を画す抜群のものを現出させていると思います。つまり、類似作品があるかどうかはさておき、そのジャンルを初めて作った先駆者的作品が読まれた時のような斬新さを感じられるということです。 これと同じように、『不滅のあなたへ』でも個々のエピソードの丁寧な描写が物語全体の強い安定感・新鮮な没入感を生んでいるのではないかと感じます。これは全く個人的な印象ですが、このようにありふれたテーマを新鮮に味わわせてくれる物語というのはたぐいまれな才能であると思っています。・設定が徐々に明かされるということ。これを元に自分なりの先の展開の予想を立てて楽しむという遊びができます。 この作業において、(個人的には)推理小説ほど難しい推理でもないというか、それでも先が読めすぎてつまらないこともないというところがちょうどいいくらいの塩梅だとおもいます。ちなみにこういった推理遊びをしながらでなくても十分楽しめます。・画力が高水準で安定している。 作画崩壊が存在しません。ただ連載中の現在物語のクオリティを維持するかわりに多々休載をはさんでいるので連載ペースは遅いです。単行本の発刊ペースも遅いです。アシスタントを雇っているかどうかは存じ上げません。【悪い点】・良い点で述べたことの裏返しですが、重要な作品内情報が徐々に明かされていくという仕組み上、個人的に予想していた先行きの展開と異なる箇所が納得いかないこともたまに存在します。またそうした(食い違いをもち得る)展開が作者の想像力の範囲内でしか生み出せないという当たり前の性質上、そうした食い違いが余計気に食わないことが出てくる人もいるかもしれません。個人的にはいまのところ(単行本10巻発売後)特に「はあ?」と思うような展開はないです。大体おもしろく読めるかな、という印象です。・これも同じく、作品世界の情報が重要度の高いものも含め徐々に明かされていく造りになっているので、読み始めは特にストーリーがよくわからないことがあるかもしれません。しかしこうした気になる部分も徐々にその根拠を提示してくれるのであまり問題ないかな、と思います。むしろそうした部分を楽しむべき作品であると思いますが、ただそうした後々の根拠の提示・伏線回収が「伏線が回収される気配を感じられないよ、そんな状況で捨てられない期待を持ちながら読むのもう疲れちゃったわ」という読み手の印象のもと読む意欲が削げてしまう、実際に読むのをやめてしまった、という人は低い割合ながら一定割合いるでしょう。・連載ペースが遅い これは別に内容を評価する以上あまり意味のない尺度ですが、一応記しておきます。【総合評価】 個人的に好きな趣の作品だということもありますが、それと同時にとかくスケールの大きくなりやすい=複雑にしすぎて風呂敷だたみがむずかしい、という性質の作品を現時点でここまでまとめていることはその作家としての手腕を大きく発揮されているところだと思います。 現時点でここまでまとめているが、以降急速につまらなくなってしまうかもしれない、という危うさも持ち合わせているかもしれませんが、その点に関して個人的には大分安心しながら読めています。それに関しては徐々に明かされる作品設定を考える中で事前に練られていた設定が多く存在しているだろうことが容易に想像がつくことがその理由です。 評価内容を私自身読み返すとこの作品をよく評価する方向に大分寄っているかも、とも感じますので当評価を読まれた方は他サイトのレビューなども検索したうえで公式がネット上で無料公開している分量をお読みになったうえでご自分でご判断ください。

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 まず言いたいのは、『とにかくオススメ!!』という事。絶対に読むべき作品です。
    聲の形は、無料分以降は読む気になれず、この作品もずっと見送っていましたが…大反省。確かに作者は天才だ。

    ただの物体(球) だったモノから、人の情に触れる事で意識を得て、人格や感情、葛藤を獲得しつつ成長する主人公。
    もう何度も読み返しています。フシが出会う大切な人達、みんな格好良くて涙なしには読めません。
    少年編もマーチ編も泣けたけど、4巻のグーグー編のラストは、『グーグーーーー!!!』と大号泣になるでしょう…。
    7巻から、今までの登場人物が一新され、最初は新たなキャラに馴染めませんでした。特にボン(笑)
    今までの展開から、このボンを受け入れるのに少し時間を要したけど、だんだん愛着湧いてきました。
    ボンのお陰でクスッと笑える場面も増えてます。
    ボンの能力が、フシを幸せに導く大切な鍵となってくれる事を期待して、これからも目が離せません! 続きを読む▼

  • 100

    cmoa

    この作品をはじめて読んだときの衝撃、1巻の少年の話の読みごたえときたらもう。世界観、物語の手触り、画力、言葉や絵として表に出ていないのにコマの奥から使わってくる感覚 etc. これは何かすごいものを読んでいるぞ…!という興奮がありました。それはいま読み返しても変わりません。
    少しずつポイントを貯めては続きを購入しています。どの出会いも、どの人々も、愛おしい。ハヤセさえも、別視点でみれば哀しくてせつない。人ってなんだろう、人を人たらしめるものってなんだろう。いのちってなんだろう。深いところで沢山のことを感じ考えさせてくれる作品です。
    まだ連載中の作品のようですが、すでに名作として私の中で特別扱いです。

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 まだ1巻なんですけど、たくさんの感情がいっぺんにわき上がり、でもゆったりと静かに深く、ホントに本当にたくさん心に浸透してくるので、結構こたえています。私自身メンタル弱くって、少年の死から立ち直れないでいます。それにもかかわらず、ストーリーは進み、民族の風習もリアルにあるあったんじゃないか…と思うと人の世が生み出すもどかしさ儚さ脆さあやしさ等、そして各々の立場からくる人の思いに触れ、ギューッと胸が苦しくなりました。マーチの行く末が心配です。これでまだ1巻なの…。先はまったく読めません。どんな世界観を描かれているのでしょうか。気になります。 続きを読む▼

  • 100

    cmoa

    「聲の形」の大今さんの最新作ですね。
    この作品を読んだ時も衝撃を受けましたが、このハイファンタジーの新作も凄みがあります。まだ20代の女性作家さんが描いているというのを知った時は衝撃でした。
    気味が悪い。胸糞悪い。切なくて哀れ。「聲の形」にもそういう毒が散りばめてありましたが、この作家さんの凄みは、計算抜きでそういう毒を臆せず盛り込みながら、それでも読者を惹きつける作家性にあると思います。この作品が、どうか最後まで力を失わずに着地できること期待してます。すごい作品が出てきたぞと思いました。
    レビューなんですけど、作家の大今さんを応援したいですw

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 前にチラッと読んで気になっていたんですが、無料版読みました。
    オチに凄い威力があって面白かった。
    あまり説明のない展開で進むのですが、
    分からなくても絵と展開で、世界観に引き込まれていきます。
    無料版を読んだ限りでは、途中、小休止、最初と最後で威力を発揮している作品です。
    最後まで読まれる前提なら強い作品。
    是非、最後まで読んでください。
    最後のあの台詞は不気味さあり、高揚感ありと、色々なものがない交ぜになった台詞でした。
    長々となって申し訳ありませんが、それだけ印象が強かった。
    続きを読む▼

  • 60

    cmoa

    まず☆3の評価は、星の数では測れないからです。

    前作に増してエンターテイメント性は低く、まるで作者の世界観をそのまま描いているような作品です。
    命が生まれ、失われ、また新たなものが生まれ、消えていく。それを観察し、その過程で生まれる感情や残る記憶。そういったものを生のまま描いています。

    この作者さんはデビュー3作目にして、こんな芸術寄りの作品を描けるんだなあ…と、興味深く読んでいます。理解するにはちょっとエネルギーが要りますね。

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 最新刊まで読んだことがあります。フシという不死身の主人公がグーグーという兄のような存在を戦いの中で亡くしてしまう時はとっても感動しました。人間らしさを身につけていくフシと事故で顔がぐちゃぐちゃになってしまったグーグーが友情を育む姿、そしていつしかフシを見ていたはずだった憧れの女の子がグーグーをしっかりと見つめていた姿にグッときました。是非、読んで欲しい。 続きを読む▼

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 前作、聲の形も大好きで人の教科書の様な作品だったので今回も期待して手に取りましたが、期待以上でした!毎巻悲しくなりますが、深読みしてしまう程濃くキャラクターの心理描写もさすがで、どの子達も憎みきれず、「ただただ生きてる。」生きる事の素晴らしさ。脆さ。儚さ。色々考えさせられます。是非、多くの人に読んでほしいし、読んだ方達の感想を知るのも楽しみの一つです。 続きを読む▼

  • 100

    cmoa

    1巻で世界観に惹かれて、2巻で続きが気になり、3巻からは毎度毎度泣いています。
    ストーリー上たまに起きる悲劇は、ただ悲しいだけじゃなく、それまでの暖かい人間関係がじっくり描かれているからじんわり暖かい気持ちで読むことができます。
    あと、悪役?のあるキャラクターの不気味さが、暖かいファンタジーの中に冷たい恐怖を差し込んでアクセントのようになっているのも良いです。
    もっともっと沢山の人に読んでほしいです!

  • 100

    cmoa

    作品内容の説明に書いてある通りの話です。1巻の試し読みできるところまでを読んでもそんなに気になっていなかったのですが、レビューにつられて思い切って買ったところ、6巻まで一気読みしてしまいました。一気読みがお勧めです。久しぶりに漫画をよんで泣きました。買って損はなかったです。特にグーグー編が心に残りました。フシがかわいいです。そしておばあさんがヒロインポジションだなぁ…と何となく思ってしまいました。

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 純真無垢な不死という壮大な存在『フシ』が、瞬きの時を生きる人間に出会いながら心を獲得していく姿に生について考えさせられる。
    フシをフシたらめる出会った人々との記憶を、死の象徴『フッカー』に奪われる場面等では死について考えさせられる。
    生と死という重いテーマを感じつつもテンポの良いストーリーで読みやすさが秀逸。
    次の『現世編』にも期待大です。 続きを読む▼

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 この作家さん本当に凄いです。
    聲の形が凄く良かったので読んでみたら…もう。
    なんと表現したら良いのか。
    壮大なテーマですが丁寧に描かれていて主人公の成長、周りとの関わりが涙なしには読めません。
    どんどん話や情が深くなっていくので巻を追うごとに面白くなります。ぜひ一読を!本当にオススメなのでもっともっと評価されるべき作品だと思います。 続きを読む▼

  • 100

    cmoa

    なんと言っていいかわからないけど凄い。というのが本当にその通りで、壮大な『人間たち』のドラマをまるで人間ではないものの目線から見ているような物語ですね。古典的な神話のような、不思議な世界観だけど、人の人間味ある姿がとても感動する…。スケールが大きすぎて広げた風呂敷がしっかり纏まるのか、ちょっと不安感ありますが、一つ一つの話だけでもかなり心動かされます!読んでよかった。

  • 100

    cmoa

    なんて表現したら良いのか言葉が見つからないけど、フシと共に長い長い旅をしている様な気分になりました。

    最初の少年の夢を、フシが図らずも叶えているんですよね。
    出会いと別れと再会を繰り返しながらも、フシが優しい心を持ち続けられたのは、共に過ごしてきた友人の影響が大きかったのだと思う。

    壮大なお話です。もっと読まれるべき漫画です。

  • 80

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 無料分だけ読みました!主人公達の置かれた環境が「聲の形」と違った意味で、シビアですね。「聲の形」も話が進むにつれ、思いもよらなかった方向に展開していったので、続きが気になります!ただ、無料分だけでも、色々考えさせられるシーンが多いので、気合をいれてから読み進めたいと思います。 続きを読む▼

  • 100

    cmoa

    泣けます。こんなに泣ける作品は久しぶり。感情を持たない人ではない主人公が、徐々に自我を持つようになるストーリーですが、最初は感情が出ない分淡々と物語が展開します。が、2巻、3巻と進むにつれ自我の獲得とともに物語全体の情感も豊かになり始め、それからはもうティッシュがものすごい勢いで無くなります笑。文句なしにおススメの作品。

  • 100

    cmoa

    謎の生命体が主人公で、不思議な始まり方でした。
    まだ1巻のためか、目的が見えてこないけど、とても面白くて、ひきこまれます。

    原始的な世界で、主人公以外は、常識的に話が進んでいます。
    人物描写のクオリティが高いです。

    この作品がとても面白かったので、こちらの作者様の《聲の形》も読んでみたいと思いました。

  • 100

    cmoa

    2020年にアニメ化が決定したと聞いて、早速読んでみることにしました。
    設定はシンプルながらかなり特殊なもの。少しホラーチック、グロテスクだったり、心にくるような描写があるので、全員が読めるというわけでは無いと思います。ですがこれは名作だと自信を持って言える、そんな作品です。私はとても好きになりました。

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 何気なく無料立読みしたら一気に引き込まれて最新刊まで購入しました。マーチの回とグーグーの回は号泣してしまいました。2周目もまた泣きました。フシがパロナになったときはショックでしばらくページがめくれませんでした…。いろいろと考えさせられるお話です。 続きを読む▼