「戦争が終わったら必ず戻る。そうしたら結婚しよう」貴族のコリンと宿屋の娘ローズは、身分違いだったがそう誓いあった仲だった。だが、ナポレオン軍との戦場で、コリンはローズから一方的な婚約破棄の手紙を受けとる。納得のいかない彼が帰国後ローズを尋ねると、彼女は行方不明になっていた! そしてついに捜し当てたローズは、ある貴族の老婦人の荘園で家政婦をしていたが、彼女は愛を告げるコリンのことをまるで知らないふりをして…?
- 巻数 1巻
- 掲載誌 ハーレクイン
- 出版社 ハーレクイン
- ジャンル ハーレクインコミックス 、 ロマンス(ハーレクイン)
ハーレクイン 守られた誓いのレビューが0 件あります
レビューを投稿する20件のネット上の評価があります
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100
cmoa
優しい絵柄により落ち着いた日々が描き出される。屋敷内に使用人同士暖かい人間関係が保たれる一方、放置された屋敷の管理下の荘園と共に、静かな環境で辛く悲しい引きこもり的状況の一人の夫人。
戦争物だが、心身にダメージは負った描写のない大尉が、その心身健やかで前向きな人柄を通じて、屋敷に風を入れ換えてみんな再建してしまう、まさに浄化を地で行くストーリー。
この素晴らしい彼に愛されながら、だからこそ、自分なんかが一緒になるべきではないと考えるヒロインの考え方がまた奥ゆかしくて清らか。
けれどもその論拠は、戦争や社会情勢のもたらす歪みに基づくもの。女が一人生きて行くため、なんでもやらなければ毎日過ごすことさえままならない、その現実を犯罪によってくぐり抜けた過去を持ってしまった。娼婦か盗みか、究極の選択肢しかない時代。生きるために必死の。物乞いはきっと、与える余裕のある者が居ることが明らかでないと、出来ない事かもしれない。
ヴィヴィアン・リーとロバート・テイラーの映画「哀愁」はもう片方の選択をして一緒になれなかった話だが、こちらはHQ。
彼の凄さは彼を育てた御両親からのものだった。
悲しみに閉ざされていた心や、前科者であるとの負い目で頑なに受け入れようとしない心を、この話は完全武装解除して、全員を幸せにする清々しいクリスマスシーズンのストーリー。
出来すぎ展開構わない。皆が一つの祝い事に全てのわだかまりなく楽しむ様子が綺麗なのだ。そうなるまでの心の外堀を、ラムパンチや軟膏が、温めて、癒して、埋めていき、遂には最大にしてメインの難所、プロポーズに承諾が出来ない、ヒロインの彼への愛ゆえの躊躇を、彼の豊かな愛の源泉となった人達により降参させられるのだ。
ハートに穏やかにクリスマスの良さが入ってきた。
プディングのかき混ぜ習慣の実態(!?)というか、そういう習俗の意義をこの作品で知ることができ、目から鱗だった。イルミネーションと商戦にまみれた、自分の知る現代の風景とは似ても似つかぬ、平和の光景に、終わった戦争を思い比べた。
素敵なひとときを楽しめる作品と思う。
これを波乱がなくて退屈な話と感じる人がいるとしたら、既に幸福を享受しているのかもしれない。
この作品の登場人物達は全員、過ぎたことを乗り越えて訪れた今を楽しむ喜びを噛み締めている。その空気が疲れた自分を癒してくれた。 -
100
cmoa
久しぶりにハーレクインで、愛情深い、できた人ばかりの(特にヒーロー&ヒロイン)話を読みました。ヒロインもいい子だけど、とにかくヒーローがステキ!他の方も言ってますが、自己満足の為にではなく、こんな一途にヒロインを愛してくれるなんて格好良過ぎです。ハーレクインで読後満足したいなら、おすすめします!
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100
cmoa
控えめで、それでいて頭の良いヒロインが自分の過去を恥じながらもヒーローに正直に伝えようとする姿が心を揺さぶります。ヒーローも頑ななだけじゃなく執事の仕事を通じて周囲の信頼を築き、最後にはみんなが2人を応援するという昔の映画でみたような懐かしさ。途中から涙が止まりませんでした。
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80
cmoa
素敵なお話しでした。ヒロインはヒーローの為に別れを決めて、ヒーローは愛するヒロインをあきらめず離れない事を決める。二人とも人格者で誰からも愛されるタイプ。荘園の人達に愛されて幸せになるんだろうな。あまり激しさや抑揚がない話しでしたが読みやすくて良かったです。
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100
cmoa
善良なヒロインにヒーロー。誤解して相手を責めることなどなく最後までお互いに愛を疑うことはなかったですね。
でも主役は夫と息子を亡くしてかたくなになってしまった老婦人。老婦人のかたくなな心が癒されていく様はまさにクリスマスにふさわしいお話でした。 -
100
cmoa
愛しあっている二人のお話、親が亡くなって家も取られてしまって、家政婦として生きるヒロインが落ちぶれた自分ではなくもっと相応しい女性と幸せになってと身を引くが、ヒーローもブレなくてヒロイン一筋で安心して読めます。幸せな気分になるお話です。
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100
cmoa
【このレビューはネタバレを含みます】 ヒーローが戦場にいたことや、ヒロインが居場所を失う辛い話がさらっと語られるだけなので、読んでいて辛くなることがありません。全てが良い方へ向かっていく心洗われるお話でした。
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80
cmoa
ヒーローがイイ!ひたすらにヒロインに一途で押し付けがましくなく程好く強引。
このカップルこれから幸せに暮らせそう。
ヒロインの変な噂が例えたっても、このヒーローと義父母は絶対守ってくれそう。 -
100
cmoa
なんだか感情移入してしまって、涙がにじむお話しでした。
一途なヒーローが素敵です。
ヒロインも、大変な思いをして来ていても荒む事なく、思いやりの有る素敵な女性でした^^* -
80
cmoa
もうヒーローの一途なところが素敵すぎる。ヒロインもマジメで聡明で素敵です!お似合いの二人でした。おまけにハーレクインには珍しく彼のご両親も素敵でした!
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60
cmoa
大きく盛り上がるような部分はありませんでした。
最初から最後まで、愛し合っている2人なので、安心して読めます。
ドキドキしたい方には物足りないかな。 -
100
cmoa
しのざき先生の作品のヒロインはいい子が多い。ヒーローも一途でヒロインを想っていて、和みます。荘園の夫人の心を二人が溶かしていく過程も素敵でした。
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80
cmoa
二人の深い愛情と、ヒーローのご両親の素晴しさ。好い人の回りには好い人が集まるのかもしれないですね。この親にしてこの子ありかヒーローでした。
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80
cmoa
ヒーローがとにかく一途にヒロインを愛していて揺るがないのが素敵。悪者は1人もいない、温かいクリスマス物語です。
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100
cmoa
ヒーローもヒロインもとても一途で、相手をとことん思いやる素晴らしい人。読後感がとても良かったです。
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100
cmoa
一途な愛の物語。冬にゆっくり読みたくなるようなお話でした。心が移りゆく感じがステキ。
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60
cmoa
ストーリーはとても素敵でヒロインもヒーローも好感度なんだけど、いまいちパッとしない。
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80
cmoa
ヒーローの頑固な愛が、ヒロインの心を動かして良かった。涙が出そうになりました。
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80
cmoa
いい作品。胸が暖かくなる感じ。次第に心開かれる領主夫人の姿も良かった。
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80
cmoa
読み放題。
お互いにお互いのことを想い愛し合う姿が素敵な作品でした。
ネット上のイメージ
- ヒーロー
- 幸せ
- 感動
- 戦争
- 犯罪
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