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時は19世紀フランス。とある横丁の旅館にあずけられたコゼート。母は振り返り、必ず迎えに来ると誓うが――!?ホラーの女王・犬木加奈子が、ビクトル・ユゴーに挑むグランドロマン!!「アロエッテの歌」以下「第1章 やむを得ず戦士は言いぬ」「第2章 ひばりと呼ばれた子」を収録。

アロエッテの歌

| グループ・ゼロ(出版)

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アロエッテの歌のレビューが0 件あります

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14件のネット上の評価があります

  • 100

    amazon

    ヴィクトル・ユーゴの名作「レ・ミゼラブル」の少女・コゼット(コゼート)を主人公に描かれた作品が、この「アロエッテの歌」です。『月刊ホラーM』にて4年もの長きに渡って連載された作品ですが、原作が「レ・ミゼラブル」であるため、この作品の内容自体はホラーではありません。しかし「不思議のたたりちゃん」「不気田くん」を始め、数々の傑作を生み出したホラー漫画界の女王・犬木加奈子さんが描かれた作品だけあって、ホラーとはまた違う、リアルな恐怖がこの漫画にはあります。居酒屋旅館を営むティナルディエ夫妻に預けられた僅か3歳のコゼットが、その日の内に美しい衣服を全て取り上げられ、階段下のワラの上に寝かせられて、まるで犬猫のような扱いを受ける姿は、思わず息を呑むものがありました。背中に熱いスープを浴びせられる、ホウキで何度も体を叩き付けられる等の描写はまさに“虐待”といえる衝撃さです。やがて夫妻の娘・エポニーヌまでもが一緒になってコゼットをいじめる姿は、何やら現代の虐待、いじめ問題に通じるようなリアルさがありました。やがて『おまえときたら本当に!朝一番に起き出すぐらいしか脳のない、アロエッテ(ひばり)だよ!』と、ティナルディエの女将に言われ、以後は「アロエッテ」と呼ばれながら更に過酷な虐待の日々を過ごす主人公。思わず目を背けたくなるような描写の数々が出て来るにも関わらず、それでも続きが気になって読んでしまう…。ホラー漫画ではないのに、ホラー漫画と同じ感覚に浸って読み進められるところが「さすが犬木先生!」と言いたくなるほど見事です。犬木加奈子ファンの方は勿論、リアルな恐怖が楽しみたい方にオススメな作品です。

  • 80

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 しっかり原作を読み込んだうえでアレンジしてあり、読みごたえがありました。
    ミュージカルではカットされてた原作のシーンがいくつも描かれているのが嬉しい。
    だいぶ大胆にアレンジされていますが(男装して活躍するコゼットは不思議な歌声の持ち主だし、エポニーヌも歌が上手で歌手をめざすとか)これはこれで面白かったです。
    有名なホラー作家がホラー雑誌で連載したものですが、なぜかこの話はホラーではなかったです。

    コゼットいじめの場面は原作より残酷だししかも長い^^;ぎゃくたいシーン減らしてラストをもっと丁寧に描いて欲しかった。
    学生たちやジャベール警部の扱いはいまいち薄いですが、みんな大好きガブローシュはここでも生き生きしています。

  • 100

    cmoa

    最初の方のコゼットや母親の描写があまりにも可哀想で酷く、気持ち悪くなってしまい挫折しそうでしたが
    原作は有名な名作ですし、読み進めて行けば気分も悪くなくなる展開になるだろうと自分を励ましながら読んだ所も多々。
    でもラスト迄読み終わり、途中で止めないで良かったと心から思っています。やりきれなくて苦しくなってしまう部分が多かったけど素晴らしかったです!!優しい気持ちになれました。子供の頃にジャン・バルジャンが燭台盗んだのを神父様だか牧師さんに許され改心する箇所は読んだのですが、全体的に話を知ったのはこれが初めてで何故今まで読まなかったのか悔やまれました。あまりにも感動が大きく初レビューもしてしまいました!!原作も絶対読みます

  • 80

    amazon

    初めて犬木さんの漫画を読みました。主にホラーを描いている方なので、恐怖感がすごく伝わります。精神的、肉体的な虐待。人の善意を蝕み、金銭を要求する邪悪な心。イラストのタッチが万人受けしないかもしれませんが私はすごく惹き込まれました。イラストは独特なのに、心の表現、ホラーと幸せそうな表情のギャップ。一度読んでみてください。アロエッテのように強く生きる生命力を感じます。マドレーヌさんのそこしれぬ愛。涙しました。レ・ミゼラブルは知らなかったのですが、原作を読みたい。映画も舞台も見たいと思わせてくれた作品です。星を1つ落としたは、ラストが簡単にまとめられてしまったからです。でもだからこそ、もう少し詳しく知りたいと思いました。

  • 80

    cmoa

    かなり個性と癖のある作者さんなのでどうかな?と思いましたが、かの名作が原作なので読みました。
    思ったよりきちんと時代考証がされており、歌のアレンジ等も効いているし面白かったです。ヒロインと反発しながら惹かれ合う恋の描写も丁寧です。
    残念すぎるのが壮大な物語に似合わぬ淡白な結末で、一体何が起こったのかと唖然としました。
    短編を得意とする作者さんですがこれは短編じゃ無いよ?と。いじめ等の描写に長々と費やしたページ数をもう少しラストにさけなかったのかと思います。
    そこさえきちんと描き切れていれば五つ星でしたので本当に残念すぎます。

  • 100

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 思わず一気に読んでしまいました。
    幼いコゼットの悲運に憤り、劣悪な環境から救い出された時は胸が踊りました。
    コゼットの対照として描かれるエポニーヌの人生もある意味非常に惹き付けられます。
    栄華を極め、転落しどん底までおちてなおコゼットの障害として立ちはだかるエポニーヌ。
    作中、人間の醜さの象徴のように活躍した彼女ですが、それでも彼女の恋心だけはアンバランスなほどに最後まで純粋で悲しさを感じました。

  • 60

    cmoa

    連載時は子どもだったので、お小遣いが足りなく続きが見れずに気になっていたまま、今ではすっかり忘れていた作品でした。
    まさかここで出会えるとは思わず、すぐに読みました。

    子どもながらに痛烈な内容だったので、タイトルだけですぐに「これは!」と思い出しました。
    15年以上経っても頭の片隅に残るほど衝撃作です(; ・`д・´)

  • 60

    amazon

    パロディというほどでもなく、グリム童話のようにひねったというほどでもなく、なんのために描いたの?と言いたくなるが、それでも、たしかに迫力はある。しかし残酷過ぎ。ヒロインの表情が怖いぐらいです。実際に、この時代は親が側にいない子どもへの虐待もひどかったのでしょうね。

  • 80

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 面白いです。引き込まれるように最後まで一気読みしちゃいました。
    ただ、犬木さんらしからぬ イジメ場面9の他1みたいな感じと、〆がちょっと残念なので星4つにさせて頂きました。

  • 20

    amazon

    読者に不快感を与えるだけの創作品。それも亜流で、もの珍しくもなんともない、手垢にまみれた手法。この作家さんの作品は過去一回で懲りたが、レビューに釣られて一読してしまった。ゼロが不可能な為やむを得ず★×1。

  • 60

    cmoa

    【このレビューはネタバレを含みます】 最初のアロエッテの悲痛な幼少時期が丁寧に描かれていたせいか終わりがやけに駆け足に感じました。憎まれ役のエポニーヌの一途な恋の結末が切なかったです。

  • 100

    cmoa

    読み直してみると幼少期はしっかり描けてるのに大人になってからは駆け足並みな作品になってますね。犬木加奈子先生はホラー作家のイメージが強いですがこういう作品も好きです

  • 80

    cmoa

    発売当時はかえなくて注文しようとしたら絶版の表示が…電子書籍でも配信されてうれしい、他のホラー作品よりこっちのほうがスキな作品

  • 100

    amazon

    こんなにリアルな悪意は読みごたえあるよね。悲惨な目にあって欲しくないと思いつつ期待してる自分がいる

ネット上のイメージ

ホラー
怖い
いじめ
丁寧
教師

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